自分は昨年のGW中に、ホテルの短期バイトで奥飛騨を沢山堪能してきました!
今回は少しでもそこで感じた魅力を伝えられればと思います!
目次
温泉データ
泉質 :単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫黄泉
源泉温度:平均60℃(27~98℃)
pH :6~7.5℃
その他 :露天風呂数日本一、国民保養温泉地、日本百名湯(福地温泉)
特徴
奥飛騨温泉郷は岐阜県の北東部、中部山岳国立公園内の「平湯温泉」、「福地温泉」、「新平湯温泉」、「栃尾温泉」、「新穂高温泉」の五つの温泉の総称になります。
3000m級の山々がそびえる北アルプスの麓に位置し、観光客のみならず登山客にスキー客にも親しまれている奥飛騨温泉郷。他にも高山の観光や上高地へのアクセスも◎。「山岳、森林、渓流、滝」など沢山の自然に囲まれ、施設もそれに調和した雰囲気の施設が多い温泉地なので、個人的には時間を忘れてのんびりゆったりと楽しむのがお勧めです。
一番の特徴はなんといっても露天風呂の多さで、露天風呂数は日本一!一つの旅館さんで露天風呂を複数備えている施設もめずらしくありません。そして源泉数も100を超し、温泉の湧出量は別府、湯布院に次ぐ第3位でもあります。当然様々な泉質の温泉があり、源泉かけ流しが多いのもまた素晴らしい。実は奥飛騨温泉郷の温泉は養殖、温室、融雪、暖房など二次利用も盛んです。この取り組みも素晴らしいですね。
ではそれぞれの温泉について少し解説...
平湯温泉
奥飛騨温泉郷の入り口になる平湯温泉。奥飛騨では最も歴史が古く、最も大きい温泉です。江戸時代末期の文献で白い老猿による発見伝説が残っており、参勤交代では北陸の大名一行が道中で疲れを癒していたそう。約40の源泉があり泉質は幅広く、色も透明、茶褐色、白濁、鴬色と様々。足湯や日帰り施設も豊富なので、奥飛騨に来たらまずは平湯攻略は必須です。
福地温泉
森林に囲まれた、山里らしい落ち着いた雰囲気の温泉。
平安時代に村上天皇が湯治に訪れた伝説や、平家の落人伝説が残っています。福地の朝市や郷土芸能、春夏の新緑や、秋の紅葉、冬の氷のカーテン「青だる」など見所必見。奥飛騨温泉郷で唯一日本百名湯に選ばれている温泉地でもあります。
新平湯温泉
遠い昔、この地を訪れた美しい姫が美味しい水を見つけて定住し、恋に結ばれた伝説が残る「タルマ水」や、そのタルマ水近くで神様に温泉を教えられた伝説があります。「いで湯まつり」や「そば祭り」、「タルマかねこおり祭り」、「クマ牧場」など見所も多数。
栃尾温泉
トチの木が沢山あったことから名づけられた温泉。ここまで来たら「いよいよ奥飛騨まできた!」というイメージがあります...。荒神の湯や足湯「蛍の湯」は蛍の名所として有名で、毎年6月下旬~7月下旬の19時~21時頃が見ごろです。
1979年に栃尾温泉の洞谷で大規模な土石流が発生してから、再発防止のためにできた流路工は季節によって姿を変える観光スポットに。初見の方はわき見運転注意です!
新穂高温泉
奥飛騨温泉郷のゴール、新穂高温泉。開湯時期は不明ですが、武田信玄の家臣が入湯した伝説が残っています。ここまでくると森林と渓流の壮大な自然を楽しめる施設が増えてきます。奥飛騨温泉郷で雑誌に載る場合、この地区の温泉の写真が載ることが多い印象がありますね。
また、硫黄泉や単純泉であっても硫黄の豊潤な香りや湯の華を見かける温泉が多く、個人的に"山間で見られる温泉"らしい温泉というイメージがあります。
奥穂高温泉の更に一番奥にはロープウェイ乗り場があり、登山客の方がかなりみられるのも特徴の一つです。
個人的おススメ4選
冒頭でも触れた通り、自分は昨年のGWの一週間ほど、新穂高温泉のエリアでホテルでホールの短期アルバイトをしていました。そこでは朝食の仕事が終わったのち、夕食の仕事の時間までの間ひたすら外出して観光を楽しむ生活をしておりました。
実は平湯までは何度か訪れたことはあったのですが、その奥まで行ったのはそれが初めて。今回は自分が入ったお勧めしたい温泉4選を紹介したいと思います。
①平湯の森
平湯温泉エリアの大規模な温泉施設で、日帰り施設でもあります。
温泉成分のついた内風呂に、森林気分を味わえる露天風呂。源泉は白く濁る炭酸水素ー塩化物泉と透明(少し鉄の風味?)の炭酸水素ー硫酸塩泉の二つが、男湯7・女湯9もある露天風呂に注がれています。
②平湯の湯(平湯民族館)
寸志(300円程度)で入れる平湯の共同浴場。鉄が混ざっていることで特別な色になります。浴槽こそ一つですが、森に囲まれて平湯の源泉かけ流しを存分に楽しめる最高の温泉で、ここでしか味わえない温泉体験ができます。私は平湯を訪れたら毎回絶対に入りに行きます!
③新穂高の湯
新穂高温泉エリアの共同浴場。ここに来るために奥飛騨温泉郷に来た、という方に毎回出合います。横目に迫力のある渓流が流れており、先日は単純温泉、成分は少なめで結構温く、自然に囲まれてつい長湯したくなる温泉です。女性は水着着用の混浴OKですが、外からも見えてしまうのでそれでもよければ...。
④深山荘
深山荘さんの温泉は単純温泉ではありますが、硫黄臭があり湯の華も沢山。
何よりロケーションがものすごく、目の前に渓流、奥には北アルプスがそびえています。ここまで迫力のある大自然を見ながら温泉に入れる場所は中々ありません。
川下りしているボートと何度か目が合ってしまい気まずくなることもあります...がこの温泉はやはり特別に素晴らしい温泉です。
後書き
奥飛騨温泉郷は、恐らく自分が訪れた中で一番長く滞在していた温泉地で、かなり思い出深いです。大自然の中で最高のお湯に浸かるのは温泉の醍醐味、ここに訪れればみんな温泉大好きになれると本気で思う、そんな温泉地です。
記事を書いていて、やはりもう一度訪れたい!という気持ちが強いです。まあ近い方なので行こうとすればいつでもいけるのですが。
特に長期間滞在して色々ないいところを見つけると、沢山の人に広めたくもなりますし、思い入れも強くなるというもの。願わくば冬に行ってみたい!
(長野県からのアクセスだと冬は道が厳しく、これまで奥飛騨を訪れたのは春と夏のみ)
そして今回、紹介したいことが沢山あり(しかもエリアが広いという事で)記事の構成が少し変わっています。ほんとは訪れた感想も入れたかったのですが、文字数が多くなり写真も多いとうんざりしてしまう(+自分の体力も限界)ということで、それは近々別の記事として挙げられればと思います。
温泉とは関係ありませんが、高山や飛騨古川も大好きで(というか郡上八幡とか下呂温泉、岐阜タウンも、岐阜県の全部が好きなのですが)去年のGW中に遊びにいったので、それらをまとめた旅行の振り返りをしてみたいと思います。
長くなってしまいましたが、今回はこの辺で!ではまた!