Ryu-suiの温泉紹介

長野県長野市在住の23歳学生、皆さんに伝えたい旅の思い出を記録しています

【群馬県】四万温泉

今回は温泉王国・群馬県四万温泉について紹介します!

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温泉データ

所在地 :群馬県中之条町

泉質  :ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉、アルカリ性単純温泉

適応症 :塩化物泉・硫酸塩泉/きりきず.末梢循環障害.冷え性.うつ状態.皮膚乾燥症

源泉温度:26~83℃

PH   :平均7.7

総湧出量:毎分約3800L(自然湧出及び掘削自噴総湧出量)

その他 :国民保養温泉地、名湯百選、百名泉、日本三大胃腸病の名湯

施設  :温泉宿35件、共同浴場3件

概要

「四万の病を癒す霊泉」という名前の由来を持つ四万温泉

42本ある源泉のうち39本が自然湧出、掘削源泉の3本も100~300mと浅く、いつでも新鮮なままの湯のめぐみを私たちに届けてくれます。

四万温泉は昭和29年(1954年)、厚生省(現環境省)が国民保養温泉制度を制定した際に青森県酸ヶ湯(すかゆ)温泉・栃木県日光湯元温泉と共に第一号として選ばれました。

  

国民保養温泉地に選ばれるには、湧出量や温度など温泉の基準はもちろん、温泉地の環境など厳しい基準が設けられています。

今回はそんな、古くから“癒しの温泉地”として認められた四万温泉の魅力について紹介したいと思います。

温泉地の特徴

四万温泉は「日向見」「ゆずりは」「新湯」「山口」「温泉口」の5つの地区に分かれており、清流と名高い四万川に沿った横長の温泉地です。

足湯と無料の共同浴場は3か所ずつあり、日帰りで利用できる施設も多いので気軽に温泉を楽しむことができます。

また、温泉以外にもレトロな温泉街、歴史のあるお寺や美しい滝、川、湖などの周辺散策も魅力の一つ。ゆっくりと時間をとって四万温泉を楽しみたいですね。

四万温泉のお湯を一言で表せば「体の内外がととのうやさしい温泉」です。

宮城県峩々(がが)温泉・大分県湯平(ゆのひら)温泉と共に、胃腸病に効く「日本三大胃腸病の名湯」に選出されており、また上毛かるたでも「世のちり洗う四万温泉」と詠われています。

飲泉も有名で、昔から「飲めば胃腸によく、入浴すれば肌に良い」と言われているそう。

なお、便秘のときは温かいお湯を、お腹を壊しているときは冷ましたお湯を飲むと良いとも伝えられています。こちらも自分に合った楽しみ方を見つけてみましょう。

四万温泉の歴史

発見伝説から開湯まで

四万温泉の発見伝説は主に二つの有力な説があります。

一つは桓武天皇(737~806)の御代に、征夷大将軍坂上田村麻呂蝦夷征伐の際にこの地に入浴したという説。

もう一つは永延3年(989年)、源頼光の家臣である日向守碓氷貞光が、夢で童子から信託を受けたという説です。

(この辺りは四万温泉観光協会様が詳しくまとめてくださっていますので、詳細を知りたい方はこちらをどうぞ)

本格的に湯場として定着し始めたのは戦国時代と言われています。

現在の群馬県吾妻郡東吾妻町にあった岩櫃(いわびつ)城は永禄6年(1563年)、甲斐武田氏から攻撃を受けました。

岩櫃城の城主に仕えていた田村甚五郎という人物は、越後に逃れる城主を追っ手から防ぐために四万に留まることになりました。やがて甚五郎はそのまま四万に土着、そして山口地区に湯宿を始めたのが開湯のきっかけになりました。

なお、そのときにできた湯宿は、旅館として現役で運営されている「四万たむら」の前身であり、室町時代から現在まで今なお愛され続けています。 

四万たむら

江戸時代から現在まで

天和年間(1681年~1684年)には既に温泉経営が成立していたことが古文書によって分かっています。当時は個人の湯宿で温泉を独占したのではなく共同浴場に入浴していたそうです。

江戸時代後期には温泉へのアクセスの悪さにより一度廃れてしまいますが、1889年に県道が開通したことで人力車や馬車が通り入浴客が増加し、再度湯治場として賑わいを見せ始めました。

湯治のスタイルと言えば長逗留・半自炊ですが、時代を経るにしたがって湯治客は減少し短期宿泊型の観光客が増加します。それでも群馬県の代表的な温泉の中で、最後まで大勢の湯治客を受け入れたのは四万温泉でした。

覚えておきたい豆知識

四万温泉には前述の通り様々な効能で知られています。

ですがもう一つ、「草津の上がり湯」としての名前でも有名です。

草津の湯は昔から湯治場として賑わいましたが、一方で強烈な酸性度によって肌が荒れてしまう事もあったそうです。

そんな中、草津から江戸に帰る途中に位置する四万温泉の柔らかで優しい泉質は、酸性泉の肌の仕上げにまさに最適でした。

今でも草津の仕上げは四万温泉と言われることが多く、草津の温泉で刺激を受けて乾燥しがちな肌を柔らかく包み込み、しっとりつやつやにしてくれると評判です。

 

また四万温泉のシンボル的存在であり、群馬県重要文化財・国の登録有形文化財でもある「積善館本館」は、某有名ジブリ作品のモデルの一つとされ、写真を撮られる観光客が絶えません。

そして大正ロマン漂う積善館の「元禄の湯」もまた、多くの雑誌に取り上げられる有名な浴舎です。

実は蒸し風呂も併設されており、自分も初見でかなり驚いたのを覚えております。日帰り入浴も可能ですので、四万温泉に訪れた際はスルー厳禁です。

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訪れた感想

自分が初めて四万温泉に訪れたのは昨年3月。長野から万座、草津、四万、伊香保を巡る、二泊三日の弾丸ツアーで寄らせていただきました。

最初に魅力を感じたのは、自然と調和した四万の雰囲気でした。

四万の甌穴群や、奥四万湖の四万ブルーと言われる神秘的な湖面を見て、「こんな綺麗な自然に囲まれた中にある温泉は、極上の温泉に違いない!」と確信したのを覚えています。

美しすぎる四万ブルー「四万の甌穴群」 - 群馬の情報Webマガジン「ぐんまいん」 奥四万湖 神秘的なブルーの湖面やカヌーが楽しめる四万温泉の名所

そして案の定、日帰りで寄らせていただいた温泉にこころを奪われ、気づけば今に至るまで5回ほど訪れています。

(長野市からは2時間ちょい位で着くので実は結構近いのです)

 

四万温泉の中でも、自分はやまぐち館の「四万川の湯」が特別で大好きな温泉です。

優しいお湯に浸かりながら、すぐ隣で流れる四万川を眺めるという贅沢。

しかもぬる湯も併設されているため、上がるタイミングを見つけられなくなってしまいます…。

特に12月下旬、雪の降る中15時~翌10時の間ずっと「やまぐち館」の温泉に入っていたこともあります。あれは人生で一番贅沢な時間の過ごし方でした。

四万やまぐち館 四万川の湯

群馬県には沢山の有名な温泉があり、どの温泉に入るか迷ってしまうと思いますが、体にやさしく、自然の中でゆっくりと過ごしたい方にはぜひ四万温泉をお勧めします。

後書き

自分の経験上、四万温泉のお湯は「めっちゃ好き」派閥と「何も感じなかった…」派閥に大きく分かれるなと感じています。もちろん異論は全くありません。

ただ温泉好きな方なら、この温泉自分に合ってる!と感じた経験が必ずあると思います。(残念ながら、以前訪れて好きだった温泉も、次に訪れると「こんなんだっけ…?」と感じることもありますよね)。

その日の自分の状態や、天候、さらにはお湯の機嫌など、そのときそのときで感じ方が違うのはむしろ当たり前と言っていいかもしれません。

ですが、四万温泉は、自分がどんな時に訪れても最高のお湯で迎えてくれます。

「帰ってきたなぁ」と強く感じます。

今記事を書いていて、そんな温泉に出会えたことに感謝しないといけないなと思いました。

 

ちなみに今回記事を書くにあたり、群馬県で発行している温泉のパンフレットを沢山参考にさせて頂きました。

特に「温泉ハシゴ ~重ね湯のススメ~」というパンフレットはめちゃくちゃ面白いです!

代謝アップ、血行促進、美肌効果など目的に合わせた温泉の巡り方とその理由、さらには成分表の見方など基礎的な知識まで掲載してあります。

監修が温泉ビューティー研究家の石井宏子さんとのことで、このパンフレットは有料級、永久保存必須です!群馬県を訪れる方はぜひ!! 

温泉ハシゴ表紙画像 コース例画像

群馬県公式ホームページ観光魅力創出課様より

【和歌山県】龍神温泉

今回は紀州の名湯・龍神温泉を紹介します!

個人的にロケーション、泉質ともに大好きな温泉ですので、皆さんも足を運びたくなるような情報を発信できればと思います! それでは~

温泉データ

 所在地   :和歌山県 田辺市 龍神村

 泉質 :ナトリウムー炭酸水素塩泉

源泉温度:平均47℃

 pH      :7.8~8.4

総湧出量:毎分約252L

  その他  :国民保養温泉地、名湯百選、百名湯、日本三大美人の湯

歴史

龍神温泉の歴史は古く、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうしゃ)が約1300年前に発見したと伝えられています。

その100年後に難陀竜王(なんだりゅうおう)からの夢のお告げを受けた弘法大師が浴場を開いたため、龍神温泉という名前になったんだとか...

江戸時代には紀伊藩の藩主・徳川頼宣公が藩主専用の浴場「上御殿」、家臣専用の浴場「下御殿」を作らせ、それらは今でも入浴可能な施設になっています。

特に「上御殿」は国の登録有形文化財に指定され、江戸時代の旅籠の面影や紀伊藩の湯治場であった往時の景観を現在まで残しています。

龍神温泉 上御殿

龍神温泉 下御殿




ポイント

冒頭で紹介した通り、龍神温泉は「日本三大美人の湯」に選ばれています!

この日本三大美人の湯、実は由来が明らかになってはいません...。

一応1920年に鉄道院によって編纂された「温泉案内」の中で「肌を白くする」という効能一覧に含まれている、ということが足掛かりにはなっているようですが...。

ちなみに現在、「日本三大美人の湯宿巡り」というキャンペーンが開催中とのこと!

同じく日本三大美人の湯に選ばれている群馬県の川中温泉、島根県湯の川温泉も宿に宿泊してスタンプをもらうと美人証明書がもらえるんだとか!!

期限は最初のスタンプをもらってから3年間ということで、温泉好きの方はぜひ!

公式サイト⇒ 日本三美人の湯

また、国民保養温泉地には「龍神温泉郷」として登録されており、細かく見ると龍神温泉地区と小又川温泉地区を合わせて登録されているということになります。

小又川温泉は龍神温泉エリアから500m下流、昭和52年に温泉開発が始まった比較的新しい温泉地です。

自分は小又川温泉にはまだ足を運んだことはありませんが、最近雑誌でもよく取り上げられている名前だなぁと思っていましたので、いつか必ず足を運びたいと思います!

 

小又川温泉 美人亭

訪れた感想

実際に足を運んでみると分かりますが、かなりの秘湯です...。

龍神温泉が高野龍神国立公園に指定されていることから、めちゃくちゃ木々が綺麗!!

ライダーさんも沢山いて、護摩壇山やゴマさんタワーをコースに入れたドライブも予定に入れることをぜひおすすめします!

高野龍神スカイライン

さてさて、しばらく車を走らせて、「こんなところに温泉があったら気持ちいいだろうなぁ」と思うところに待ち受けているのが龍神温泉

一言で言えば、自然を楽しみながらやわらかなお湯を楽しめる最高の温泉地です。

泉質が純重曹泉という事で、温泉に普段いかない人でもわかるくらいにしっとりつるつるなお湯が特徴です。

また、ラジウムが豊富なことも特徴の一つ。放射能泉とまではいかないまでも、普通の温泉よりもなんか健康的になれる気がする...と思って入ってみましょう笑

 

後書き

龍神温泉の紹介は以上になりますが、いかがだったでしょうか?

これだけは伝えたいのですが、龍神温泉は足を運べば必ず好きになること間違いなしの温泉です!!自信をもってお勧めします!!

また、和歌山県は他にも南紀白浜温泉や南紀勝浦温泉など、海側の温泉もすばらしいですし、温泉以外でも熊野大社熊野古道など日本の神秘が詰まっている場所ばかりで本当に大好きです。

私が初めて訪れたのが昨年の今頃で、行く前は特に印象なかった和歌山県でしたが、今は日本の都道府県でトップ3に入るくらいには大好きな場所になりました。

ぜひぜひ観光の計画を立てる際は、時間に余裕をもって、なるべく沢山の名所を回りましょう!!

 

【信州・長野県の温泉について】Part5

~前書き~

お久しぶりです。

前回からまた時間が経ってしまいましたが、今回もゆっくりと記事を書いてみようと思います。

実はPart5の内容は昨日の夜に完成していたのですが、ちょっと須坂市の温泉に出向いている間にデータがなくなっていたので書き直ししています...

まあ頭の中で記事はできているので、より内容を推敲してかけるのかなと...

それにしても昨日伺った須坂市の「古城荘」という旅館さん、かなり良かった!

温泉自体は広くないのですが、若干ぬるめで感触はしっとり(少しぬるっとします)の極上のお湯に長湯できてかなりリラックスしていました。

長野県だと下諏訪のお湯に近いかな...? データなくなっても悔いはないくらい最高のお湯でいつか記事にできたらなと思いつつ...今回も書いていきます!ではでは~

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長野県の温泉地(区分分け)

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【浅間温泉・美ヶ原温泉下諏訪温泉上諏訪温泉・奥蓼科エリアの温泉】

 

浅間温泉(主にアルカリ性単純温泉)

浅間温泉

長野県松本市の温泉と言えば浅間温泉はとっても有名です。

松本城などの市内観光を楽しみながら温泉を楽しめるのはいいですよね!

 

浅間温泉の特徴は二つ、「豊富な湯量」と「適温の源泉(約50℃)」です。

このため、大体の施設では加水や加温をしていない完全な掛け流しを楽しめます。

単純温泉ということで万人向け、さらに日帰り施設も結構あるところもいいですね。

 

歴史については後程まとめますが、温泉街を探索していても随所で時代を感じることができ、夜にはライトもあいまってノスタルジックな雰囲気になります。

 

共同浴場では珍しく女風呂の方が大きい造りになっているところがあるようで、それはどうやら芸者遊びが流行っていたころのなごりなんだとか(芸者さんが多い時は100人もいたらしい!)。

 

歴史的な側面やお湯の取引などの話など、温泉のセミナーでもよく登場します。

そんなことも知らない大学一年のころ、私はよく温泉街を夜間徘徊していました。

テスト終わりなどで自分のご褒美に足を運んでいたので、結構思い入れのある温泉地です。

 

美ヶ原温泉(主にアルカリ性単純温泉)

美ヶ原温泉

浅間温泉とほど近い位置にある、国民保養温泉地にも選ばれている美ケ原温泉

温泉セミナーなどによく行く人はこの温泉のことはよく知っているのではないでしょうか。

この美ケ原温泉(+浅間温泉のエリアも?)、開湯は奈良時代で、実は日本書紀にも「束間の温湯」という名前で登場します。(束間⇒現在の「筑摩」、「千曲」になったとか...)

日本書紀に名前が出てくる温泉は他にも道後・有馬・南紀白浜の三か所、通称「日本三古湯」です。つまり美ケ原温泉は「幻の第四古湯」というわけですね。

 

束間の湯は後に名前を何度も変更し、現在の美ケ原温泉となったのは昭和30年代になってからになります。

 

私が訪れたのは唯一日帰りで利用できる「白糸の湯」でした。この名前も昔の美ケ原温泉の名前の1つだそうです。もう3年も前になるのであまり記憶にありませんが、地元の人が多く利用していた印象があります。

かなり歴史のある温泉なので、昔に思いを馳せながらお湯を楽しみたいですね。

 

下諏訪温泉(主に単純温泉、一部硫酸塩泉・塩化物泉)

下諏訪温泉 (ぎん月)

信州のへそ、諏訪湖の北部に位置する下諏訪温泉

開湯の明確な記憶は残っていませんが、共同浴場「旦過の湯」の源泉が鎌倉時代に寺湯として使われた歴史があることから、かなり歴史のある温泉であると思われます。

 

下諏訪温泉は江戸時代、五街道に定められた中山道甲州街道の合流地点にあり、そこには下諏訪温泉の由来となった「綿の湯」源泉があります。

中山道の六十九次もの宿場のうち、温泉が出るのはこの下諏訪宿のみだったため、当時下諏訪の温泉を利用した方々は、難所続きの中山道を渡る(渡った)際の疲れをここで癒していたことでしょう。

 

また、諏訪地方の言い伝えに上諏訪温泉・下諏訪温泉の誕生伝説もあります。

簡単に説明すると、八坂刀売神(諏訪大社のご祭神の妃神)がお化粧に使用していたお湯を湯玉にし、その湯玉からお湯が落ちたところに上諏訪温泉下諏訪温泉が生まれたとされたというものです。

さらに、「湯口の清濁」といって、下諏訪の温泉に心の汚れたものが入ると湯口が濁るとも伝えられています。

 

このような言い伝えの通り、実際に入ってみた感想として、本当に上品なお湯だなと感じました。まさにしっとりすべすべで、豊富な成分の温泉が好きな自分でも下諏訪の温泉に入ると、やっぱり単純温泉もいいなあと思うようになりました。

 

上諏訪温泉(主に単純温泉・一部単純硫黄泉)

上諏訪温泉

甲州街道の宿場町として栄えた、諏訪湖の南東部に位置する上諏訪温泉

江戸時代初期から温泉地として知られており、当時14件ほどあった宿屋には内湯はなく共同浴場を利用させていたと言われています。

このことから温泉の文化も発達、1817年の温泉番付では「東の小結」に選ばれるほどでもありました。

 

また、実は諏訪の温泉は別府について共同浴場が多く、温泉に恵まれている土地でもあります。1905年に中央本線が開通すると観光地化が進み、1960年頃には源泉数が500を超えていました。

千人風呂で有名な「片倉館」や、遊歩道や上諏訪駅構内などいたるところに存在する「足湯」など、現在でも上諏訪の温泉は私たちを楽しませてくれます。

 

毒沢鉱泉(含鉄、アルミニウムー硫酸塩冷鉱泉)

毒沢鉱泉 神の湯

全国でも珍しい泉質の毒沢鉱泉

源泉温度は2℃、pH値は2.53、名前もまたユニークで、この情報だけでも足を運びたくなる温泉ではないでしょうか。

興味深いのはこの「毒沢」という名前、この地に金鉱があった名残という説と、効能豊かなお湯であることから人を寄せ付けないように名付けたという二つの説があります。

歴史は約450年前の戦国時代、武田信玄が金発掘の際にけが人の治療に利用したと伝えられています。

昭和初期には、幼少時代の館主が鉱泉に救われて以来、より一層評判が高まり、各地から湯治に訪れる人でにぎわうようになったと言われています。

 

この温泉の個人的に好きなポイントは、まず珍しい泉質。ここでしか味わえない不思議な温泉体験ができます。

もう一つは「神の湯」さんで源泉に入ったり、コップで源泉を楽しめるところです。

当たり前ですが今まで飲んだことのないような味で、これは効能たっぷりなんだろうなと味覚でも楽しむことができてお勧めです。

 

横谷温泉(主に単純鉄冷鉱泉)

 

横谷温泉 横谷温泉旅館

渓谷の中で良質な温泉が楽しめる横谷温泉

写真の通り、鉄分が豊富で黄金色をしています。

さらに炭酸ガスが1kg中に737mg含まれていることから、肌に泡がつくのも特徴の一つです。

この温泉の個人的に好きなポイントは、まず景色が素晴らしいこと。すぐ近くで川が流れており、日が落ちた後にライトアップされる自然も見事で、非日常のなかで温泉が楽しめます。

もう一つは18℃の源泉にも入れること。炭酸ガスは熱によって空気中に逃げてしまうので、温度の低い源泉で本来の効能も楽しめます。また、水風呂として加熱された温泉との交互浴も楽しめます。

日帰り料金は少し高いですが、温泉は本物ですので是非訪れてみてほしい温泉です。

 

~その他~

これまで紹介した温泉の他にも、有名で行ってみたい温泉がたくさんあります!

例えば数々の温泉家が絶賛する「渋御殿湯

日本でも珍しい二酸化炭素冷温泉の「唐沢鉱泉

標高2000m、ランプの湯でも有名な「高峰温泉」 ...etc

今まで足を運べていませんがめちゃくちゃ気になっているので、もし訪れる機会があれば記事にしたいと思います!

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~後書き~

ということで今回はいかがだったでしょうか。

今回で恐らく長野県partは終わりになるかなと思いますが、もちろん紹介できなかった温泉や、まだ自分が訪れていない温泉が沢山あります。

特に南信州エリア!自分は昼神温泉しか入ったことがないので、これからどんな出会いがあるか楽しみにしています。

次回からは、時間をかけて一つの温泉にスポット当てて記事にしたいなと思います。正直今までのやり方だと想像以上に時間がかかってしまっていて...

あと信州以外で自分の好きな温泉も紹介したいという思いもあります。

もし皆さんのほうで何かアイデアがあれば、それも教えてくださると幸いです。

ではでは、今回もここまで読んでくださってありがとうございました!!

 

【信州・長野県の温泉について】Part4

~前書き~

お久しぶりです。

前回から全く更新してなかったのですが、実はお盆の間は帰省しておりました。

実家は東京なので、どっか島の温泉でもいこっかなとか考えてたら台風ですよ...

ということで大人しくクーラー+ゲーム+アニメ生活を満喫していました。

(↑これがブログを更新しない理由には全くなってない)

今回から紹介する温泉たちは、自分の感想のみではなく少し詳細まで調べて記事にしようと思いました。

より楽しんでもらえればありがたいです!では!

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長野県の温泉地(区分分け)

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④【白骨温泉・中房温泉・穂高温泉郷乗鞍高原温泉】

 

白骨温泉 (主に含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉)

白骨温泉 (泡の湯旅館)

「三日入れば三年風邪をひかない」と言われる白骨温泉

初見の際は必ず名前の禍々しさに少し物怖じする温泉ですが、一度足を運べばアクセスの大変さなんて気にせずリピーターになること間違いなしの極上の温泉です。

 

ちなみに名前の由来についてですが、もともと明治時代くらいには栃の木をくりぬいた浴槽に成分が付着して白く見えたことから「白船(白舟)温泉」とも呼ばれていたそう。

その後、大正時代なって中里介山さんの小説「大菩薩峠」にて白骨温泉と紹介されるようになり、現代に名前が定着したそうです。

他にも、成分が凝固して浴槽や床に骨のような紋様が出来ることからこの名前になったとも言われているそう。(個人的にこの説しっくりくる...)

 

実際に足を運んでみると、まずロケーションに感動します。

清流に森林に断崖(?)に...この環境の中にある温泉が、最高でないはずがない!

 

入浴施設の中でも個人的なおすすめは上の写真に載せてある「泡の湯旅館」です。

白骨温泉」といわれてよく紹介されるのはここかなと思いますが、本当に最高の源泉を持っています。

特徴的なのが大露天風呂内風呂のぬる湯です。

大露天風呂は三つの滝から源泉が流れてくるという何とも豪華な浴槽。

混浴ではありますが、温泉が白くバスタオルもOKなのでお互いあまり気を遣うことなく楽しめるかと思います。

 

内風呂のぬる湯は源泉そのままの透明なお湯で、炭酸ガスが豊富に含まれています。

38℃前後と、ガスが分離せず長湯ができる浴槽には無限に入っていられる気がします。

こういうぬるくても温まる温泉が本当に大好きです...

ちなみに、常連さんが体にめちゃくちゃ泡をつけて長湯しているので、なるべくお湯を揺らさずに出入りするのにはとても神経を使います(笑)。

 

それから飲泉文化も有名ですね。

白骨の湯は消化器系の臓器の血流が良くなることで知られています。

温泉を使用した温泉粥も有名ですね。足を運んだ際はぜひ堪能してみてください!

 

一時期白骨温泉では色々あったようですが、それでも(それゆえ?)最高の温泉を提供してくれる白骨温泉は、長野県でも一押しの温泉です。

 

中房温泉 (主に単純硫黄泉)

中房温泉

日本百名湯にも選ばれている中房温泉。しかし足を運んだことがある人は中々いないのではなでしょうか。

それもそのはず、海抜1462㍍で険しい山道を30分くらいひたすら進まなければいけない秘湯の温泉なんです。

ただ、実は結構歴史のある温泉で804年に蝦夷征伐に向かう坂上田村麻呂がこの地に立ち寄って、傷ついた兵士たちをこのお湯で治したと伝えられています(近年ではこの話は史実に基づくものではないんだとか...)。

近年では、1821年に生糸に艶を出すために必要な明礬を採取する目的で中房温泉が活躍することになります。

 

実際に足を運んだ感想として、高所でのみ楽しめる贅沢な単純硫黄泉!って感じました。泉質としては岐阜県新穂高温泉富山県祖母谷温泉に近いかも?

こういう秘湯の中で硫黄の匂いと豊富な湯の華を楽しめる温泉も好きです。

あと登山のついでに立ち寄る人が多い印象でした。そういう人たちを見ると自分も登山したくなります...

私は宿泊しませんでしたが、中房温泉には14種の源泉を楽しめる温泉宿もあるんだとか...死ぬ前には必ず行きたい!!

 

穂高温泉郷 (主に単純温泉)

穂高温泉郷(八面大王足湯)

安曇野市の温泉で簡単に楽しめる温泉と言えば、やはり穂高温泉郷

ちなみに新穂高温泉という有名な温泉が岐阜県にあるので、安曇野穂高温泉郷信州安曇野穂高温泉郷とも呼ばれている国民保養温泉地です。

温泉施設は山麓にありますが、引湯は山奥からしているそう。

雪害や浴槽に届くころにはお湯が冷めきったりと紆余曲折あったそうで、現在簡単に温泉が楽しめることに感謝しなければいけませんね。

 

ここは実際に足を運んだのが結構前だったので、申し訳ないのですがあまり記憶にありません...

信州に来てすぐだったからなのか、温泉が熱かったのが妙に印象に残っています(笑)。

あと温泉の水がえらく透明だった気がする!!

安曇野は水が綺麗なことで有名ですから、足を運ぶ機会があればぜひ温泉、水、それから大王わさび農園は忘れずにいきましょう!!

 

乗鞍高原温泉 (主に単純硫黄泉)

 

乗鞍高原温泉(湯けむり館)

最後に紹介するのは乗鞍高原温泉」。

白骨温泉から割と近い位置にある温泉です。調べると単純硫黄泉と出ますが、なんとなく酸性っぽかった印象があり、久々に信州で酸性泉に入ったなーと感じた記憶があります。

足を運んだ湯けむり館は白いお湯で、施設が綺麗で食事も本格的でいいところでした!

信州で気軽に硫黄泉、酸性泉を楽しみたいという方はぜひ!

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~後書き~

ということで今回はいかがだったでしょうか?

④のエリアは上高地や水が綺麗な安曇野市があるので、他にもたくさんの温泉があります。できればこのエリアの皆さんのおすすめの温泉を教えてほしいところです...

今回から詳細も記事にしていったので、(まとめるのにかなり時間がかかってしまいましたが)自分もたくさん勉強になりました。

今度このエリアに行くときは、友達を沢山連れて沢山の知識自慢をしてやろうと思います(笑)。

では今回はこの辺で!ここまで目を通していただきありがとうございました!

【信州・長野県の温泉について】Part3

~前書き~

お久しぶりです。早くも毎日投稿の目標が達成できなかったわけなんですが、一応言い訳をさせてください...パソコンが壊れたんです。

色々調べてる最中にウイルスの警告が出て、「そういやウイルス対策ソフト更新してない!」と思いパソコンをいじくった後、再起動したらスタート画面から動かんくなりました。

それでもスマホで記事を書くことはできたので、結局甘えですね。まあでも必要以上に義務感をもってブログを書こうとも思っていないので、今までよりも気楽に続けていこうと思います。ではでは、今回はどこまでまとめられるやら...

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長野県の温泉地(区分分け)

③【長野市周辺・松代温泉・丸子温泉郷戸倉上山田温泉別所温泉...etc】続き

丸子温泉郷

鹿教湯温泉

皆さんは丸子温泉郷は知っていますか??きっとこの名前の温泉郷はあまり有名ではないかなと思っていますが、この中の一部の鹿教湯温泉は中々の知名度があるかなと思います。

丸子温泉郷鹿教湯温泉・大塩温泉・霊泉寺温泉の三つからなる温泉郷です。といっても私は鹿教湯温泉しか行ったことないのであまり書くことはありませんが、ここを無視するわけにもいかず...

信州に住む人は丸子温泉郷の名前だけは知っている人も多いみたいです。それもそのはず、松本市上田市を結ぶ道路上に点在しておりますので。

さて、調べた感じだと三つともアルカリ性単純温泉だそう。写真を見ると、THE・共同浴場って感じの雰囲気。値段も二百円と、歴史ある温泉を贅沢にかけ流ししている温泉らしい料金設定。

個人的に大塩温泉はめちゃくちゃ行ってみたい。共同浴場にしては珍しく14時から営業開始だそう。その理由として、源泉温度が少し低い(34℃)ため、ボイラーで温めるとその時間からになるからだそうで。なので14時ごろにいけばぬるま湯、夜行けば暖かい温泉を楽しめるという、なんとも変わった温泉...いいなぁ...

 

戸倉上山田温泉

 

戸倉上山田温泉

この温泉地は最近有名になってきている印象があります。2年前くらい、地元に戻って友達と長野県観光雑誌を眺めていた時に、戸倉上山田温泉を拠点とした旅行プランがめちゃくちゃ出てきたことを思い出します。千曲市が積極的に売り出すことを決めたのでしょうか。実際に県外ナンバーや海外の方が多いなというイメージもあります。

この温泉、実は私も大好きです。てゆうかここに訪れた人でこの温泉を好きにならない人はいないでしょう。長野市上田市といった都市圏から近いにも関わらず、極上の硫黄泉が楽しめます。泊まりでなくとも、日帰り温泉施設の「瑞祥」やマニアの間では有名な共同浴場の「戸倉国民温泉」で極上の温泉に入れます。温泉街を歩いているだけで硫黄のいい匂いが堪能できますし、お湯は普段温泉に入らない人でもわかるくらいにつるつる感を楽しめます。今後、さらに観光客を集めてますます有名な温泉地になってほしいですね。

ただし、個人的にお店の客寄せには少し困るところもあります。温泉街の一角にものすごく強引なキャッチが集まっていて、道をふさがれるなんてことも...

温泉がめちゃくちゃいいだけに、それ以外のところで評価を落とすようなことをしてほしくないなぁ...う~ん、残念。

それと、いまだに戸倉温泉上山田温泉がどこで分かれているのか判別できていません。誰か知っている方がいれば教えてほしい!!

 

別所温泉

 

別所温泉「大湯」

「信州の鎌倉」と呼ばれる別所温泉。由来は北条家にゆかりのある寺院が点在しているからとのことで、温泉以外にも歴史を楽しめる温泉地になっています。

自分は上田駅から別所線に乗って別所温泉に行きました。その時は2月だったこともあって、車窓からの景色がめちゃくちゃ良かった!!あと券売機で往復券+共同浴場の入場券2枚がセットになった乗車券を買えるのでそれもおすすめです。

ただ別所温泉って共同浴場が3つあるので、せっかくなら三つ付けてほしかったなぁとは思いました。結局自分は三つ目はお金払って入ったのも覚えています。

温泉の質は文句なく素晴らしいですね!極上の硫黄泉です。

友達の体験談では、つけてた金属のアクセサリーが真っ黒になったそう...僕がついていっていれば忠告できたのに...!!

ちなみに温泉発見伝説の1つに日本武尊の東征の折に見つかったという説があり、7つの温泉を開いて「七苦離の湯」と名付けたともいわれています。詳しい方ならご存じかと思いますが、清少納言枕草子で紹介された「日本三大美人の湯」の1つ、「七久里の湯」なんじゃないかとも言われるよう。

(僕が参加した大体の温泉セミナーでは榊原温泉の別名「七栗の湯」こそって習うので、有力な説ってわけではないのかなぁ...とりあえずどちらも大好きな温泉なのでどちらが日本三大美人の湯でも納得です)

 

田沢・沓掛温泉

 

田沢温泉「ますや旅館」

では最後に、個人的に③のエリアで一番好きな温泉を紹介したいと思います。

その名も田沢温泉・沓掛(くつかけ)温泉!

この温泉、源泉がいい感じにぬるく、お湯はつるつるしている、めちゃくちゃ自分好みの温泉です。泉質はアルカリ性で、硫黄泉に分類されるかされないかってくらいの硫化物イオンの量になります。

田沢温泉は加温されてない旅館の温泉、沓掛温泉は「小倉の湯」がおすすめです。

極上のお湯に美味しい空気を、ぬるいお湯で長時間楽しむという超贅沢時間を過ごすことが出来ます。

長野県に来た際は、ぜひ足を伸ばして楽しんでもらいたい温泉です。

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~後書き~

ということで今回で③のエリアは終わりとなります。いやー長かった!

自分がそれなりに住んでいるエリアだと、当然こだわりだったり皆さんに紹介したい穴場スポットも出てきますね。簡単ではありますが、その辺りについて自分の中でも整理できてよかったです。

さて、今回の記事を編集するにあたり、各地の温泉地について少し歴史を調べたりしましたが、歴史の深い温泉地が多いなと感じました。もちろんネームバリューのある温泉も多いです。

そこで感じたのは、実際信州人たちって、どれほど信州の温泉に詳しいんだろう...ということでした。要するに、地元民は地元の温泉についてどれほど知っているのかということです。

長野県の友達に信州の良いところを尋ねると、大体は「温泉とスキー」と帰ってきます。次にお勧めの温泉を聞くと「...」となります。

流石に地元のおじちゃんたちにそんな質問はできませんが、意外と県外の人の方が詳しい説もありそうな気がします。

信州には、日本三大御湯の二つがある(みなさんはわかりますか?)とか、もっと温泉県らしい温泉自慢を友達と聞きたいな、語り合いたいなとふと思ったりしました。

はい、以上です。

ここまで目を通してくださりありがとうございました!

【信州・長野県の温泉地について】Part2

~前書き~

今日は前回に続いて長野県の温泉地を記事にできればと思います。

あと、昨日は他のユーザーさんの記事を眺めていて、めちゃくちゃ感心しました。

見やすいのはもちろんのこと、記事の内容やデザインもまた素敵です。

自分も、とりあえずこの記事から写真をたくさん載せるようにしようと思いました。

(今まで写真は記事に一枚しか載せられないと思ってました...)

ただ、今回はちょっと長丁場になりそうな予感...

③の地域は温泉が多いのはもちろんのこと、自分が住んでいることもあって紹介したいことも多いんですよねー。区分わけが明らかに悪かったです。

まあでも内容が充実したものになると思って、さっそく始めたいと思います!

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長野県の温泉地(区分分け)

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前回、①で取り上げるのを忘れていた温泉から...

①【湯田中渋温泉

ここは千と千尋の神隠しのモデルとなった建築物「金具屋」さんで有名ですよね。

あとは共同浴場が多いことでも知られています。渋温泉にある旅館に泊まれば9つある共同浴場に入り放題という事で、外湯めぐりが大好きな方はよく足を運んでいるでしょう。(別府温泉についで共同浴場が多いともいわれるようですが、野沢温泉もあるしホントかな...)

源泉がなかなかの温度ですが、まあ沢山の人が入るので夜は特に入りやすい温度になっています。

湯田中渋温泉の地域一帯は温泉のみでなく、温泉に入る猿を見ることが出来る通称「スノーモンキー」であったり、綺麗な温泉街をゆっくり歩いたり、スキーも楽しめるこれまたいろんな人が楽しめるいい温泉地です。

ちなみに個人的には長野駅から長野電鉄に乗っていくことをお勧めします。長野電鉄は景色抜群ですし何より「食・芸術・歴史」を楽しめる小布施にも寄ることが出来ます。

長野電鉄

③【長野市周辺・松代温泉・丸子温泉郷戸倉上山田温泉別所温泉...etc】

ではまず長野市周辺の温泉施設から紹介できればと思います。

長野市周辺は本当にたくさんの温泉施設がありますが、大体半分以上は人工的に掘削し、地下何千メートルから掘り出している印象があります。こういうような温泉は、長野市ではナトリウム・カルシウムー塩化物温泉に分類されることが多く、人工的に掘り出してはいるものの、めちゃくちゃ成分が豊富でしっかりとした味も楽しめます。

日帰り施設はサウナに力を入れているところも多いので、サウナと温泉どちらも楽しみたいという方にはピッタリだと思います!

さて、そんな長野市周辺でもちゃんとした温泉に入りたい方にもおすすめできる温泉がいくつかあります。

まずは「裾花峡温泉・うるおい館」長野市中心から一応徒歩でも行ける圏内ですが、成分も濃くて極上の温泉が楽しめます。泉質はナトリウムー塩化物温泉だったかな...?かなり塩っぽいですが鉄分も含まれていて温泉の色は褐色をしています。

個人的に好きなポイントは「景色が良い(空気が美味しい)・飲泉が楽しめる・学生料金が安い」点です。

都市部からそう離れていないにも関わらず、露天風呂からは綺麗な自然を楽しめます。そして二階の食事処では温泉の水が茶碗で飲めるサービスもあり、こう合法的に飲泉が楽しめる温泉施設はテンションが上がりますよね...いつもごちそうさまです。

そして料金ですが、学生は580円!サウナも完備してあるのでほんとにこんな値段でいいの?!と驚いてしまいます。

二か所目は「大室温泉 まきばの湯」です。

ここは内風呂と露天風呂、それに特殊なサウナがあったと思います。ここも成分が豊富で、飲むと形容しがたい苦みがじわじわとやってきます。ここは日本一不味いと言われる某新潟にある温泉の次くらいには不味い温泉なんじゃないかな...その分成分に関しては保証されていますからね。

あとは景色がいい!特に雪の降る季節は幻想的な眺めを楽しめてめちゃくちゃお勧めです。(温度が高いこともありやはり冬季がお勧めです)。

次に松代温泉。ここは昔加賀井温泉とも呼ばれていて、たまーに昔の温泉の文献を漁っていると加賀井温泉と書かれていることもあります。

この温泉はとにかく成分量が半端ではありません。ぜひ現地にいって温泉分析表を見てみてほしいです。温泉を口にしてみてもよくわかると思います(笑)。ここは鉄分が含まれているので茶褐色に見えますが、現地に行くともう少し黄色っぽく、黄金の湯という別名に恥じない綺麗な色を楽しめます。

温泉は結構熱く、さらに豊富な成分の影響で非常に温まりやすくなっているので、のぼせないようにご注意を!!

温泉施設ですが、松代壮が一番有名なのかな...?大きい施設できちんと管理されている温泉が楽しめます。

ただ、個人的には加賀井温泉 一陽館もお勧めです。ここはめちゃくちゃ湯治向きで慣れていない人は少し抵抗あるかもしれませんが、より源泉に近い温泉を存分に楽しめるいいところです。

さて、松代温泉は歴史的にみると真田藩にゆかりがあったり、信玄の隠し湯と呼ばれていたり(いくつあるねん!)しますが、おおもとはこの成分豊富なお湯が農業用水に混じることで農作物に影響を与えていたことから、温泉として管理しようとしたのが始まりなんだそう。って加賀井温泉一陽館に説明書きがありました。

松代は他にもお城や歴史的なあれこれが楽しめる場所なので、ぜひ温泉と一緒に楽しんでほしいなと思います。

 

やばい、全然描き切れてないのですが、今回はもうお時間なのでここまでとさせていただきます...また次回!

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~後書き~

全然書ききれませんでした...やっぱりよく足を運ぶ地域は伝えたいことも沢山ありますね。おそらく次回書くことになるであろう温泉もめちゃくちゃネタがあると思いますが、もらさず伝えられればと思います。

さて、今回記事を書いて見て思ったのですが、ふと「温泉行きたいなぁ」と思ったときに選択肢が沢山あるのって、めちゃくちゃ幸せなことなんだなぁと感じました。

自分の地元は東京都で、温泉もあるにはあるんですが、どこも市街地で地下深くから掘り当てたサウナメインのような場所ばかりでした。温泉の質に文句があるわけではないですし、むしろ温泉が近くにあるだけで感謝しなければいけませんが...

こう...何か物足りなく感じるという贅沢な悩みがあったりします。特にリラックスしたいときに自然に囲まれた温泉を選択肢に入れることができるのは本当に素晴らしいことだと感じます。

この話から派生して、現在の温泉ってたくさんの形態があるなって思っています。

湯治目的、サウナ目的、リラックス目的...etc。

勝手な推測ですが、昔の温泉は、気軽に友達と「温泉行こうぜ!」的なノリで行くような場所じゃなかったんじゃないかなって想像しております。もっとこう、厳格で神聖な場所的な...??

それとも裸の社交場的な感じだったのかもしれませんね。石川県の山中温泉に訪れたときは若い人もお年寄りもみんなでアメニティを持って行ってお湯を楽しんでいるように見えました。今思い出してもとっても素敵な光景で、少し不思議に感じたのを思い出します。

皆さんは温泉ってどんな形態が一番ふさわしいと思いますか???

私は、ありきたりな意見ですが今のように色んな目的に沿った色んな温泉施設がある現在の形態がやっぱりベストだと思っています。

温泉って、きっと浸かって楽しむだけのものじゃないですよね。

身体を癒すものそうですが、そこでしかない出会いや文化、環境を楽しんだり、食を楽しむ、友情を深めあうとか色々あると思います。

現代のような温泉の在り方こそ、そういう温泉の持つ沢山の魅力を感じられる形態なんじゃないでしょうか。

では、今回はここまで。たくさん書きすぎた気がしますが、ここまで読んでくれたかた、ありがとうございました、お疲れ様でした!

【信州・長野県の温泉地について】Part 1

~前書き~

こんにちは、今日も一時間でブログを書いてみようと思います。

昨日更新したときから今日はどんな話題にしようか考えていましたが、とりあえず自分が住んでいる地域だったらかなり出歩いていますし、人並みに詳しいかなと思いまして、このタイトルで書いてみます。

信州はまだ住み始めて3年半ですが、全国巡ってみても温泉の数・質ともに文句なく素晴らしいなと感じています。最高です。

この記事で皆さんに少しでも自分の感じた魅力を共有できたらと思っていますし、まだまだエアプな自分にお勧めの温泉も教えてほしいなと思います。

(今回では書ききれそうにないため、区分を分けて2~3回に分けて記事にします)

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長野県の温泉地(区分分け)

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①【野沢温泉・信州高山温泉郷エリア】

野沢温泉は言うまでもなく名湯ですよね。好きな温泉上位に来る方も多い印象ありますし、自分ももちろん大好きです。

自分も何度か足を運びましたが、行くたびに地元の人から新しい発見をもらえます。

(あと話を聞けば県外から来られた方が多いという事も発覚したりします。体感2割くらいは県外の方なイメージ)

13つの共同浴場の中でもそれぞれ泉質が違い、それぞれの温泉で作る温泉卵も味が変わるのも個人的な魅力ポイントかも。

地元の人は観光客向きになったと口をそろえて言われますが、熱い源泉そのままを文句言わず皆で楽しむ野沢温泉は、きっと昔の温泉文化を体験するには絶好のスポットなんじゃないかなと思っています。

ここを訪れた際は、一緒に入浴する方に挨拶と感謝の気持ちを忘れないようにして、最高の温泉を楽しんでいます。

 

信州高山温泉郷は絶対にもっと有名になっていいと思う!!!

豊富な泉質に絶好の環境、さらに温泉だけでなく見ごたえのある滝や地元の果物を使ったワインやジュースなどの楽しめる、信州の魅力を堪能できるスポットです。

個人的に二つお勧めスポットを上げるとすれば、まず七味温泉は外せません。

最高の景色にいかにも温泉というような硫黄の香りと二つの源泉をブレンドした炭色の湯はかなり貴重で、めちゃくちゃいいのでぜひ一度は入ってみてほしい温泉です。タヌキや猿なんかもよく見かけますし、まさに秘湯ですね。

もう一つは子安温泉。子安温泉は入ってみて、今まで入ったことない温泉の質感だなと感じた記憶があります(約一年前)。泉質は含ヨウ素ーナトリウム・カルシウムー塩化物温泉で中々いいお湯の色をしています。ホームページを見ると「長野県で二か所しかない日帰りで楽しめる含ヨウ素泉」とありますが、これは正直まだ長野県の温泉の成分調査が進んでないだけなような気も...ですが施設のつくりや経営されている方の対応含めてこちらも最高の温泉ですので、ぜひ訪れてみてほしい温泉です。

それと一点、高山温泉郷の山田温泉 大湯のかけ湯のつくり、あれは味があったなぁ...

 

②【小谷温泉・白馬八方温泉エリア】

小谷温泉は、白馬を突っ切ってさらに山をずっと進むと見えてくる温泉です。ここも秘湯感満載ではありますが、最高の景色や飲泉を楽しめるこれまた最高の温泉です。

また、マニアの方は存じてるとは思いますが、明治時代にドイツで開催された万国霊泉博覧会にて、「登別・草津・別府」に並んで紹介された、いわば日本を代表する4つの温泉に選ばれたこともあります。

温泉も経歴に恥じないめちゃくちゃいい温泉です。ナトリウムー炭酸水素塩泉(重曹泉)でつるつるのお湯を堪能できます。遊離二酸化炭素も豊富に含まれており、温泉の温度もややぬるめなのも◎。飲泉するだけで「あ、これは楽しみな温泉だな...」と感じた記憶があります。一緒に入浴していた方からは、よく「登山目的で来られたんですか」と聞かれました。どうもこの近くの雨飾エリアは絶好の登山スポットだそうですので、登山も温泉も好きな方はぜひ訪れてみてください!!!

 

白馬八方温泉はpHがめちゃくちゃ高いことで有名ですよね。スキーで有名なのはもちろんのこと、夏でも楽しめるような施設が最近めきめきと成長中です。

やはりきれいな水が流れているからか、温泉もめっちゃ透明だったイメージがあります。ただ、白馬のどこかの温泉で、「保健所からたくさん塩素をいれてほしいと言われています...」という声を聴きました。確かに白馬周辺の温泉施設のレビューを見ると塩素の匂いが気になる方が多いようです。その辺り、安全のためとはわかっていても難しい問題だなと感じるところではありますよね...

 

今回はもう時間をかなりオーバーしてしまいましたので、続きは次回にしたいと思います。ではまた~

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~後書き~

今回、信州の温泉について記事を書いていて、改めて伝えたいことたくさんあるなーと感じました。何度も足を運んでいるというのもありますが、信州のおじさんたちが議論大好きなところもあって、色んな情報を教えてくれることもその理由の1つかなと思います。

温泉好きの中でも、温泉で話をしたい派閥と話しかけられたくない派閥がありますよね。皆さんはどっち派でしょうか。自分は話しかけられたら話したいタイプですが、あくまで周りに迷惑が掛からないように意識はしています。お金を払って純粋にリラックスしたい、温泉を楽しみたいと思っている方々の気持ちを優先したいです。

一方、自分のような22歳にも積極的に話しかけて下さる方が多いというのも実は嬉しく思います。最近は若者のマナーが悪いなんて言われますから、先入観で「お前のような奴が温泉に入りにくるなよ」なんて思われても仕方ないと思っていますから。

まあ自分の感想はともかくとして、信州の温泉では積極的に話しかけてくる方が特に多いと個人的に感じておりますので、それが苦手な方は留意して、好きな方はぜひ楽しんでほしいなと思います。

それでは、ここまで目を通していただきありがとうございました。