Ryu-suiの温泉紹介

長野県長野市在住の23歳学生、皆さんに伝えたい旅の思い出を記録しています

【大分県】長湯温泉

今回は「日本一の炭酸泉」、屈指の保養温泉地である長湯温泉について!

長湯温泉「大丸旅館」

目次

温泉データ

所在地 :大分県竹田市

  泉質  :(含二酸化炭素ー)マグネシウム・ナトリウム(・カルシウム)ー炭酸水素塩泉

総湧出量:毎分2882L

源泉温度:19~52℃

 pH   :6.3~7.3

その他 :日本百名泉、国民保養温泉地、日本一の炭酸泉

特徴

長湯温泉は全国でもかなり珍しい天然の二酸化炭素で、その中でも湧出する炭酸ガスの総量は日本一の素晴らしい温泉です。

二酸化炭素泉は「心臓の湯」とも呼ばれ、血管拡張作用による血行の促進や、飲泉をすれば胃腸の働きを活発にするため胃腸病や便秘にも効果がある、医学的効用の高い泉質です。

長湯温泉は昔からその医学的効用に目を付け、町ぐるみで温泉地を発展させていきました。例えばドイツの温泉地で炭酸泉活用のノウハウを学びに行き、現在でも交流を続けています。その成果として、今では「竹田式湯治」と呼ばれる独自の湯治法を提案していたり、竹田市内に宿泊する方を対象に特典・給付などを行う取り組み、「竹田式湯治パスポート」を実施していたりしています。

長湯温泉にあるドイツ建築風の飲泉場

他にも22か所の日帰り入浴可能の施設や、6か所の飲泉場を設置するなど温泉療養にはかなりの力を入れています。

それらの活動によって、実は竹田市全域が国民保養温泉地に指定されており、また2015年にはヘルスツーリズム大賞に選ばれるなどその実績は高く評価されています。

 

名物浴場と言えば、24時間無料で利用できる河畔の露天風呂「ガニ湯」です。

長湯温泉「ガニ湯」(竹田市観光ツーリズム協会より)

名前の由来は、美しい娘に恋をした大蟹が雷に打たれてできたという伝説から。入るには結構度胸がいりますが、せっかく長湯温泉を訪れたならぜひ。

ちなみに橋の下には脱衣場があり、女性は水着で入浴することができます。

歴史

長湯温泉の歴史は古く、奈良時代の書物「豊後國風土記」に登場するとか。

実際に入浴施設が整い始めたのは江戸時代からだったようで、藩主の普請によって温泉を取り込んだ御茶屋や入浴施設「新湯(現在の御前湯)」ができました。

昭和時代には、類まれな泉質であるにも関わらず世に知られていない長湯温泉を有名にするため、先人たちがドイツで炭酸泉の効能を科学的に証明したり、与謝野晶子田山花袋など多くの文化人を招くなど精力的に動きました。

昭和8年に作られたパンフレット(御前湯・長湯温泉の歴史より)
「東方日本の長湯温泉、西方ドイツのカルルスバード」の記載が。

昭和60年には入浴剤メーカーの花王による調査から、日本一の炭酸泉であることがついに証明され、念願かなって長湯温泉が一躍有名になります。

その後は平成元年の「全国炭酸泉シンポジウム」や平成4年の「西洋と日本の温泉文化フォーラム」が開催され、ヨーロッパ、特にドイツと長湯温泉の間で人材交流・文化交流が実現。

その交流のシンボルとして、平成10年には温泉療養文化館「御前湯」が誕生し、今日までの日本とドイツの異文化の融合、そして古くから続く長湯温泉の歴史を残す施設となっています。

長湯温泉「御前湯」(大分県観光情報公式サイトより)

訪れた感想

自分が実際に訪れたのは丁度去年の今頃。九州旅行の最後に長湯温泉を選びました。

自分はそれまで天然の二酸化炭素泉に入浴したことがなかったため、結構緊張気味。

訪れた施設「ラムネ温泉館」。イラストがめっちゃかわいい。

訪れたのはラムネ温泉館。どうでもいい話ですが、自分より一回り年下の女の子が丁寧に接客してくれて、感心した記憶があります。

温泉は内風呂と外風呂(+サウナ)と分かれています。

内風呂は浴槽がいくつか分かれていて、泉温が少しずつ違うため(大体40℃強)、好みのお湯に入る感じでした。写真を見ただけで普通の温泉とは違う感じしますよね、素晴らしいです。

ラムネ温泉館「内風呂」

続いて外風呂ですが、個人的にはこちらがまさに想像していた炭酸泉!という感じでした。

まず泉温が低い(30℃強、炭酸泉はそもそも泉温が高いとうまく二酸化炭素が温泉に溶け込みません)。

波を立てると肌寒く感じるので、入浴中の皆さんはじっとしています。そして湯口の付近は「二酸化炭素の成分が多いため、離れてください!」的な注意書きがあったのを覚えています。自然の力はものすごい...。

そしてしばらく寒さに耐えて慣れてきたころ、肌に泡がついてきます。これぞ炭酸泉!

これは自分だけかもですが、泡がついてくると余計に動きたくなくなってきます。

それでも、流石にしばらくすると寒さを再び感じてくるようになるので内風呂やサウナに入って体を温めます。それから体が温まったら再び外湯へ...。

もう本当に最高でした。そもそも自分がサウナ好きなのもあって、全国の温泉で水風呂の代わりにこの外湯を作ってほしいと思ってしまいました。

ラムネ温泉館「外風呂」

訪れたのは3月でしたが、季節が違えばまた違う楽しみ方ができるんでしょうね。

とにかく、天然の炭酸泉はめちゃくちゃいい!本当に大好きな温泉の1つです。こういう個性が強くて素晴らしい温泉をもっといろんな人に知ってほしいと思います。

 

...実は長湯温泉、もともとは川の河川敷や河原に自然湧出しており、そのときの泉温は最高でも40℃程度だったそうです。それが、より高温の源泉を求めて掘削が始まり60孔と源泉数は増したのですが、自然湧出の多くが姿を消してしまったようで...。

幸いにも、ラムネ温泉館では高濃度の遊離二酸化炭素を含む貴重な自然湧出の温泉が残っているとのことで、今回はラムネ温泉館を訪れた次第でした。

温泉地の発展に開発はつきものですが、貴重な源泉の保全も続いてほしいなと思います。

後書き

ということで、今回の記事はいかがでしたでしょうか。

今回初めて二酸化炭素泉を取り上げたわけですが、最近はいろいろなスーパー銭湯などでも人工的に二酸化炭素をいれた浴槽を目にします。

自分は炭酸泉が大好きなので、あれば必ずと言っていいほど入ります。健康にももちろん良いですが、なにより成分を溶け込みやすくするため少しぬるめになっているのがいい!時間を忘れてめちゃくちゃリラックスできます。泡がつくのも楽しいし。

ですが、炭酸泉とは呼ばれなくても泡がつく温泉は実は結構多いです。

そもそも炭酸泉が珍しいわけは、その基準の高さも理由の一つです。ですので泉質名に「含二酸化炭素ー」とつかなくても成分表やじっと温泉に入っていると泡がつくことがわかったりします。

自分が特に好きなのは、白骨温泉「泡の湯・内風呂」でしょうか。あそこはぬるくて泡がついて、飲泉文化があって...飲泉所で飲むと炭酸っぽい感じもする感動的な温泉です。

白骨温泉「泡の湯旅館・内湯」

あと炭酸泉で大事なのは"加温・循環なし、鮮度がいいこと"です。なんせ成分が失われやすい泉質ですので。

その点、やっぱり人工的な炭酸泉よりは天然の炭酸泉の方がいい感じしますよね。

ぜひ、炭酸泉が好きかもという人は、天然の炭酸泉にもチャレンジしてほしいなと思います。

以上!ここまで目を通してくださり、ありがとうございました!

(ちなみに来週は近況報告で記事にした通り、学会などでお休みしますので更新は無しです...。)

【雑談】2月まとめ

こんにちは~

今月から、月末にざっとその月の振り返りや、来月の予定などなどを簡単にまとめてみようと思います。ただの雑談になりますが、もしよろしければ目を通していただけると幸いです。

そういえば、新しくXのアカウントを作りました。

アカウント名は「りゅうすい(旅アカ)」、ユーザー名は「@Ryu_sui04」です。

こちらはブログの更新時にポストするのと、あとブログで記事にすることでもない雑談とか、そのとき訪れている温泉地の写真をアップしたりだとかしたいと思っています。本当に軽い感じで運営するつもりなので、まぁもし興味があれば...

 

目次

2月振り返り

まず簡単に今月にあったことや、訪れた温泉地を振り返りたいと思います。

今月は1週目が大学関連で特に忙しかった!テストに卒論提出や発表など、学部生の集大成的な期間でしたので...。

でも今振り返ると確かに忙しくはあったのですが、毎日目標をもって取り組めていて、めちゃくちゃ正しい生活リズムで、集中するときとリラックスするときのメリハリがすごくついていたように感じて、結構充実していたようにも思います。

温泉関連でいうと、2月8日の卒論発表の次の日から、さっそく車を出して弟とともに2泊3日の温泉旅行に行ってきました。

ルートはこんな感じ。

長野から一旦東京へ弟を迎えにゆき、

スタート(東京都町田市)→南知多温泉(愛知県)→洞川温泉(奈良県)→十津川温泉(奈良県)→犬鳴山温泉(大阪府)→下諏訪温泉(長野県)→ゴール(長野県長野市)

今回はなかなか温泉地としては聞かない愛知県・奈良県大阪府を中心に。

今後どの温泉地を記事にするかわからないので詳細は伏せますが、それぞれ簡単に感想をば。

①愛知県「南知多温泉(みなみちた温泉)

南知多温泉「源氏香」

海に面している、成分がめっちゃ濃いすごい温まる温泉!観光名所や美味しい食材も豊富で、色んな楽しみ方ができる素晴らしい温泉地。もっと有名になれ...

奈良県洞川温泉(どろがわ温泉)

洞川温泉の温泉街

思ってた以上に秘境にある温泉...。個人的にめちゃくちゃ好みの雰囲気ある温泉街に、おいしい空気の楽しめる環境の中で入れる温泉!苦労してでも行く価値あった!

奈良県十津川温泉(とつかわ温泉)

十津川温泉「滝の湯」

初めて源泉かけ流しを宣言した温泉地で有名。こちらもものすごく山奥の温泉で驚いたが、大自然を感じながらゆっくりと入る新鮮なお湯が最高!

大阪府犬鳴山温泉(いぬなきやま温泉)

犬鳴山温泉「不動口館」

大阪府のかなり南、森の中にある温泉地ですが、立派な旅館がたくさん。めちゃくちゃ好みの泉質で、正直大阪府にこんなにいい温泉があるとは...ちょっとなめてた。反省。

下諏訪温泉昼神温泉は初ではなかったため割愛しますが、どちらも素晴らしい温泉です。ぜひ!

それから先週20~21日で、渋温泉に泊まってきました。実は渋温泉は初でした。長野在住としては恥ずかしい...湯田中は泊ったことあるんですけどね。

渋温泉の温泉街

ご存じの方いるかと思いますが、渋温泉は9つ共同浴場があるのですが、入るためには渋温泉の旅館に泊まり、そこで共同浴場で入るための鍵を手に入れる必要があります(共同浴場「渋大湯」のみ日帰り入浴可)。

ということで、ちゃんと旅館をとり外湯巡りをしてきました。ここも今後の都合上詳細は省きますが、やっぱりめちゃくちゃよかったですね!!それぞれの共同浴場の歴史や、熱いお湯に苦戦しながら入る楽しみ...念願叶って幸せです。

それにしても海外の方めっちゃ多い!渋温泉のさらに奥へ進むと、温泉に入る猿がみられる、いわゆる「スノーモンキー」の地獄谷野猿公苑がありますし、あとスキー場も多いですからね。でも旅館にいた皆さんはマナーよく、寝る前に「Good night!」とあいさつまでしてくれて嬉しくなりました。

3月の予定

3月の予定ですが、なんと来週から九州へ行ってきます!今回は旅行...ではなく九州大学学会発表があるためです。今学会の準備でまた勉強モードに入っていますが、あくまでほどほどに...。

実は学会、開催期間は3日間なのですが、自分のセッションはかなり短いのでちょっと足を延ばして遊びに行けそうなんですよねー...。せっかく温泉の聖地・九州に行くわけですから、ちょっとは温泉楽しみたいってのが本音としてはあります。当日のことの運び次第ですが。

それから学会終わってすぐ、10日には温泉の資格を取りに行きます。その名も「日本温泉名人」。持っている方いますか?。自分は2つほど温泉の資格を持っているのですが、「日本温泉名人」の内容、認定試験は比にならないくらいめちゃくちゃ難しいらしく...。テキストを見た感じ、温泉法から水質検査まで事細かく記載されていて、今からちょっと緊張しています。でも興味深い内容ばかりで楽しみでもあります。

Webサイト→第五回日本温泉名人認定試験(申し込みは終了しています)

ということで、今週末に温泉の記事を書いた後は、学会・温泉検定の都合で少しお休みをいただきます。パワーアップして帰ってくると思いますので、そこは何卒。

今のところ決まっている予定はこんな感じですが、3月後半は結構暇しそうなので、どっか行ければなと思ってもいます。また来月の記事でそこらへん話題にできたらなと。

後書き

以上で今月のまとめは終わりにしたいと思います。振り返ってみれば結構充実していましたし、どうやら来月もそれなりに楽しいことがありそうでわくわくしています。

そろそろ寒さは衰えてくるころでしょうか。今の時期、温泉を楽しめる結構いい時期ですので、後悔しないうちにもう少しいろんなところ回ってみたい...。

では今回のところはここらへんで。ここまで読んで下さり、どうもありがとうございました!

【北海道】豊富温泉

今回は世界で二つ、日本唯一の泉質を持つ日本最北の温泉郷豊富温泉について!

豊富温泉・北海道豊富町観光協会

目次

 

温泉データ

所在地 :北海道天塩郡豊富町

 開湯 :1926年(大正14年)

 泉質 :主に含よう素ーナトリウムー塩化物泉

源泉温度:約30~35℃

 pH   :約7.9

その他 :日本最北の温泉郷国民保養温泉地

特徴

豊富温泉は北北海道に位置し、向かうだけでも一苦労な温泉...

それでも、実は現在でも全国各地から湯治で訪れる方が増加してる温泉地です。

その秘密は「奇跡の湯」とも呼ばれる希少な泉質にあります。

豊富温泉は世界で二つしかない、”石油や天然ガスと共に湧出する温泉”で、油分を含んでいるのが最大の特徴になります。

(もう一つの温泉は調べた感じアゼルバイジャン?にあるとのこと!)

その超・個性的な泉質から「油風呂」とも呼ばれるそうな...

豊富温泉・豊富温泉ふれあいセンター

肝心の油分が含まれることによるメリットとして、保湿・保温効果が高いと言われており、また乾癬やアトピーに対しては油分に含まれるタールが抗炎症作用を発揮すると言われています。

さらに弱アルカリ性、塩分、重曹、ホウ素、メタケイ酸、メタホウ酸、マグネシウム、植物由来の有機質のモール泉...などなど、皮膚疾患に悩む方や美肌目的に訪れる方にはこれ以上ない泉質をしています。

⇩以下、"豊富温泉 ミライノトウジ" に掲載される医師のコメントから抜粋⇩

 

アトピーと乾癬患者にとって聖地とまで評される豊富温泉。日本最北端の豊富温泉には、かすかな石油臭をともなうモール泉がアトピーや乾癬を治してくれると話題になり、全国から多くの観光客と湯治客が訪れています。

これまで治療に頑張ってきたが改善に時間がかかり、大変な思いをされている患者さんに豊富温泉を奨めています。

(中略)

豊富温泉の優れた湯治効果は温泉6割、環境4割といわれるように、温泉以外のプラスアルファの部分が大きいことに感動します。きれいな空気や静けさはもとより、スタッフの皆様はじめ、町の人々、自治体全体の協力が相俟ってこの素敵な心温まる環境が醸成されています。
 温泉で、普段から蓄積されたストレスを湯で洗い流して、のんびりと療養すれば、アトピーも乾癬も雲散霧消。世界にも類を見ない北の大地が誇る温泉、それが豊富温泉。心から感謝しております。」

豊富温泉では湯治専用の宿泊施設や健康相談員もおられるとのことで、改めて本当にすごい温泉だと実感します...。

 

歴史

ここからは歴史のお話、豊富温泉が出来た由来について。

1926年(大正14年)、石油を試掘した際に地下960mの地点から天然ガスと共に湧き出たのが原油の混ざった温泉でした。

(実はたまたま、前回の月岡温泉と全く同じ歴史を持っていました...)

昭和初期から当時の研究機関の調査で様々な適応症を持つことがわかっていましたが、その効果が広まったのは平成に入るころだったとか。

以降は全国的に”皮膚病によい!”と知られるようになり、2006年(平成18年)には「アトピーフォーラム in 豊富」開催 ( 以後毎年開催されるように! )。

現在では全国各地から皮膚疾患のための湯治で訪れる方が増加しています。

 

訪れた感想

自分が豊富温泉を訪れたのは昨年の9月頃。

初北海道で、一般道の車の速さに驚いたり鹿を轢きそうになったり...

なんやかんやあり、長時間のドライブの末!、豊富温泉・ニュー温泉閣ホテルに到着!

豊富温泉・ニュー温泉閣ホテル

館内は共同のトイレや洗面所など、まるで自分が今住んでいる学生寮のような...

お宿について気づきましたが、めちゃくちゃ湯治を意識された館内だと思いました。

 

そして温泉ですが、まず戸を開けたときに感じる石油臭

一瞬で対峙している温泉の独特さを感じました。

感触はべったり、ゆったりと重いような...これも初めての体験でした。

そしてめちゃくちゃ温まりやすい

泉温自体は熱くなかったので、さすがの保温効果だなと...。

ゆっくりと時間をかけて入浴する、まさに湯治スタイルで楽しみたい温泉でした。

本当に日本唯一の泉質、豊富でしか味わえない素晴らしい温泉です。

ニュー温泉閣ホテルさんにある適応症の紹介。やっぱりすごい。

そして食事ですが、こちらもめちゃくちゃ素晴らしい!

地元産の食材を意識されているようで、言語化できませんが旅館・ホテルで食べた食事で一番おいしかったという印象だけが残っています。

いつか本当に長期滞在したい...とまじで思ったすばらしい温泉地でした!!

 

ちなみに!

3月2日から3月8日にかけて、"全国温泉体験WEEK"なるものが東京で開催されるようで、そちらに豊富温泉が参加されるようです!

詳細はこちらのWebサイトより確認できますので、”豊富でしか味わえない”温泉に興味があれば!

 

後書き

ということで、今回の記事はいかがでしたでしょうか。

今回記事を書いていて思ったことは、温泉の"湯治文化”について。

そもそもはるか昔には、温泉旅行と言えば湯治のことだったそうな...。

(現在温泉の歴史について勉強中...)

現代人からすればそんな時間もない!とのことで、湯治スタイルの温泉旅行に行けば暇人扱いされそうですよね。またはおじさん臭いとか言われそう(言われたことある)。

しかし自分としては、湯治スタイルで何日間も滞在することでやっとわかる温泉の魅力も絶対あると思うわけでして...

例えば自分が前訪れた新潟県栃尾又温泉は、それはもう温泉に浸かりながらみんな寝てましたからね!電波もない場所で温泉に入り続ける幸せは、まだまだ広まっていない温泉の素敵な魅力です。

最近は、新しい湯治の形の確立について、環境省で動きがあるようで...。

きっと、温泉好きにはそれぞれ色んなところで温泉の魅力を見出していることかと思いますので、これから現在の観光地としての”温泉”からどのように変化していくのか、どのように温泉の魅力を普及していくのかは、より注視して追っていくと面白そうだなと思っています。

以上!ここまで読んで下さり、どうもありがとうございました!

【新潟県】月岡温泉

今回は新潟県奥座敷月岡温泉について!

月岡温泉・旅館「摩周」*1

目次

 

温泉データ

所在地 :新潟県新発田市

 泉質 :主に含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉

 pH   :約8.0

源泉温度:約50℃

その他 :磐越三大美人湯

     硫黄含有量全国2位(硫化水素イオン含有量全国1位)

     自称「日本一まずい温泉」

概要

月岡温泉は「もっと美人になれる温泉」と銘打って紹介されることが多い温泉です。

その秘密は肌に良いとされる泉質にありますが、それはまた後程。

硫黄の香りに包まれる温泉街も魅力の一つで、新潟県で有名なアルコール類や干物、発酵食品の試飲・試食が出来るお店も。

特に夕暮れ時からは素敵なライトアップや、運が良ければ着物姿の芸妓さんにも会えるかもしれないとか...。

無料の足湯スポット「湯足美(ゆたび)」や源泉が飲める「源泉の杜」など、人それぞれの楽しみ方で特別な時間を過ごせる素晴らしい温泉地です。

足湯スポット「湯足美」*2

そして何より、自称「日本一まずい温泉」という言葉も気になりますよね。

それでは、そんな月岡温泉の温泉の秘密について深堀していきたいと思います。

 

特徴

温泉の色

一番の特徴はなんといっても「温泉の色」でしょうか。

月岡温泉のお湯は綺麗なエメラルドグリーン色をしています。

月岡温泉・旅館「清風苑」*3

その秘密は温泉に含まれる"硫黄成分"にあります。

温泉分析書に表記される硫黄成分には

"①硫化水素イオン"、"②チオ硫酸イオン"、"③遊離硫化水素"

の三つがありますが、そのうち①、②の成分が多いとエメラルドグリーンになりやすく、③の成分(いわゆるガス性の硫黄)が多いと乳白色になりやすいと言われています。

※厳密にいえば緑色は酸性の含鉄泉、白色は炭酸カルシウムが豊富の温泉にもみられるなど、硫黄成分だけで決まるものではないことに注意!

遊離硫化水素(ガス性の硫黄)が多い温泉・群馬県万座温泉*4

また、月岡温泉は"7つの顔をしている"とも言われます。

普段は写真のようなエメラルドグリーンですが、時期や気候によっては乳白色に変化したり...。なんて言いつつ、自分はまだ綺麗な緑色しか見たことないので、次に訪れるときには一日中浴槽を見張ってようと思います。

 

美肌によい成分とは

概要にもある通り、月岡温泉は「もっと美人になれる温泉」。

その理由は主に

"①硫黄成分"、"②pH"、"③塩化物イオン"

の三つにあります。一つ一つを掘り下げると時間がかかるので簡単に...

①硫黄成分

皮膚の角質の軟化・溶解、毛細血管の拡張作用(硫黄泉は水の浸透力の10倍!)

②pH (弱アルカリ性)

古い角質の新陳代謝を促進➡くすみをとったり、ツルツル肌に!

③塩化物イオン

塩分のコーティング作用➡肌の乾燥を防ぐ保湿剤の役割!

と、まあざっくりとこんな感じです。

特に月岡温泉は硫黄成分の含有量が全国2位で、①の効果は絶大!

個人的には硫黄泉でpHが8.0と高い温泉はそこそこ珍しいなとも感じますし、プラスして塩化物イオンも含まれている温泉は本当にレア!で肌にいい温泉だなと思います。

⇦ちなみに高血圧にも◎

歴史

ここからは少し歴史のお話、月岡温泉が見つかってからとその発展の経緯について。

開湯は大正4年と、歴史のある温泉と比べると比較的新しいですね。

その当時は、富国強兵を目指す日本がエネルギー確保のために、全国で油田掘削が進められていました。

そこで新潟県にも目を向けられることになります。このときできた油田には、新潟市の東山油田などがあります。

新発田市でも開発がすすめられ、何本もの採掘を行った結果...

でてきたのは温泉でした。

結局石油は掘り当てられず開発は断念されましたが、たまたま掘り当てた温泉に石油業者であった本間氏がせっかくならと湯小屋を建てました。

ここに、月岡温泉が誕生です...。

その後、大正時代から昭和時代にかけて源泉開発が進み旅館も見え始め、昭和時代後期のインフラ整備によって交通の便も向上し、今の月岡温泉へとつながります。

超個人的な感想ですが、よくあるめちゃくちゃな温泉発見伝説が残る温泉もいいですが、月岡温泉のような発見の経緯が現実的ではっきりしている温泉も、親近感を感じて素敵だなと思います(笑)。

 

訪れた感想

初めて自分が月岡温泉を訪れたのは昨年の6月頃、例にもれず大学をさぼっての訪問でした。

訪れた共同浴場「美人の泉」

もともと「エメラルドグリーン」「全国二位の硫黄泉」そして「まずい」と噂の温泉に興味は深々でしたので、ものすごく楽しみでした。

まずお湯の感想ですが、めちゃくちゃツルツルする!

硫黄泉とPHの影響かと思いますが、綺麗な見た目にプラスして湯触りの良い、すばらしい温泉だと感じました。

続いて味の感想です。

先に申し上げますが、自分は温泉をかなり飲んでいるほうだと思います。

飲泉でだいたいの泉質を見分けられるくらいには訓練していますし、それゆえ美味しい温泉、まずい温泉にも触れてきていると思っていました。

その上で、月岡温泉一番まずい温泉だと断言します...。

「まずい」にも種類があると思いますが、月岡温泉特に「苦み」が強い印象で、これほどまでに人間の「苦い」という味覚にストレートにくるとは...

恐らくまずい原因は、「強い硫黄成分のあの腐卵臭の鼻にくる感じと、豊富なミネラルによる硬水感が合わさってるようで全然合わさってないためのもの」だと思います。

とはいえ、逆にここまで楽しい飲泉も初めてでした。

温泉をより身近なものだと感じるため、また飲泉の楽しさを味わう意味でも、みなさんも月岡温泉へ訪れたらぜひ飲泉を体験してみることをお勧めします!

飲泉が楽しめる「源泉の杜」の公式ポスター。センス◎

後書き

ということで今回は月岡温泉について取り上げてみました。

久々の記事ですが、今回は特に読みやすさを意識し、詳細はそこそこ、するする読めるように、という意識をしてみました。

さて、後書きですが、今回は綺麗な温泉を取り上げたということで、温泉の色について少し思うことを...

温泉の色って...めちゃくちゃ重要ですよね!

自分は高校生まで東京にずっと住んでいて、その頃はたいして温泉に行ったことがなかったものですから、温泉は全部透明だと思っていました。

透明な温泉だと、初めのころは特別感を少し感じにくいというか...。

あの頃から月岡温泉のような綺麗な温泉があると知っていたら、もっと早く温泉に興味を持っていたような気もします。小並感溢れる感想ですが。

当然、現在は透明な温泉で大好きな場所も沢山あります。

でもそれはそれ、これはこれ。

自分はもし友人におすすめの温泉を聞かれたら、最初はインパクト重視で見た目のすごい温泉を紹介するようにしています。

一目で特別だと分かる温泉は、今でもめちゃくちゃわくわくしますよね。

個人的に見た目でインパクトの強かった温泉をあげるなら、

月岡温泉白骨温泉乳頭温泉(鶴の湯)黄金崎不老ふ死温泉、別府の"血の池地獄"と"海地獄"はとりあえず候補として...

あまり有名ではありませんが、別府の「ホテル鉄輪」さんの温泉は、自分が無知だったこともありますが、急に綺麗な水色の温泉が出てきたもので、印象は一番残っています(鉄輪エリアって、他にもあんなに綺麗な温泉ってあるんでしょうか..).。

ここでネタバレしてしまうのもつまらないので、気になる方はぜひ調べてみてください。

それでは今回はこの辺で!ここまで読んで下さりありがとうございました!

*1:出典:月岡温泉 摩周公式HP

*2:出典:月岡温泉◎ちかたび

*3:出典:月岡温泉 清風苑公式HP

*4:万座温泉 ホテル聚楽にて撮影

【雑談】 近況報告!

本当に久々の更新になります...

実はめちゃくちゃ記事を書く気はあったのですが、とにかく色々忙しかったもので...

記事を書き始めてしまうと他のことに集中できなくなるかもとも思い、今日やっと忙しい用事に一息ついたので、近況報告からさせて頂きたいと思います。

今回は特に何かをまとめたわけではないのですが、暇だったら読んでってください...

近況報告

まず更新がなくなった11月15日以降なのですが,,,

自分は大学4年だったという事で、卒論が本格的に始まりました。

また、同じ時期に3月の学会に申し込むことが決まり、要旨などを提出するなんてこともちまちま入ってきます...

(⇧発表練習の様子)

 

さらに自分は二年生の単位(必修)を2回落としており、今年こそ必ず取らないと留年ということで、テスト勉強もしておりました(⇦これは自己責任ですが)。

しまいには、なぜか自分がずっと"地下水(温泉)の研究をしたい!"と言っていたことでイオンクロマトグラフィーの立ち上げ作業まで任される始末。

  

(⇧実験室のイオンクロ。右のように結果が出て、これが温泉の分析に使われます。)

 

まあ色々重なってしまったわけでして、これでブログにまで手を付けてしまうと研究に集中できないと思い、長い間何も言わずお休みをいただいておりました。

ですが、温泉には全く言ってないわけではなく、むしろ思い返せばめちゃくちゃ行っていたので、次に休んでいた期間に訪れた温泉や関連したことを簡単に報告をば...

旅行関連の話題

11月

まず2023年の11月ですが、さっそく11月17~18日で四万温泉に行っておりました。

四万温泉の中でも、特に旅館"四万たむら"さんのお湯に入りたいと思っておりまして...

普段は日帰り入浴をやっていないのですが、調べたところ姉妹館の"四万グランドホテル"さんに宿泊すると期間限定でたむらさんにもお邪魔できることのことで。

これはもう行くしかない!と思って9月くらいから予約をしておりましたので、念願のたむらさんのお湯に入ってきました。

  

やっぱりめちゃくちゃよかったですね。四万温泉の中でも有名な露天風呂に、他にも浴槽がたくさん...いつかまた記事にできれば...

そしてその帰りには四万温泉の近所にある"沢渡温泉"、"尻焼温泉"にも行きました。

どちらも初めてでしたがとてもいい!沢渡温泉共同浴場は(やっぱり)熱かったですが、香ばしい硫酸塩・塩化物泉で思っていたよりもずっと本格的に温泉していて最高した。もっと有名になってもおかしくない!!

尻焼温泉はそこそこ有名な温泉かと思いますが、こちらもめちゃくちゃよかった!

川なのにちゃんと熱い!!

それとところどころ下から泡が湧いているのも見れて、本当に自然湧出してるやんけ!と感動しました。

皆さんお気に入りスポットを見つけてそれぞれで楽しんでいるようで、自分も好みの泉温の場所で一人ゆっくりしていました。

(⇧尻焼温泉。人がいるので写真は難しい...)

 

そして11月、実はまだ温泉に行っておりました。

26日、急に双子の弟が暇になり温泉に誘われました。なんと万座温泉です。また群馬...

しかも日本で一番硫黄濃度の濃いホテル聚楽さんに泊まりました。

一日で5~6回は入りました。濃い硫黄泉なので長湯は禁物ですが、気温が寒かったこともあり本当に最高でしたね。

惜しむらくは、と待った日はほぼ満月で星があまり見えなかったこと。というか月が明るすぎて、それはそれですばらしかったのでとっても満足です。

しかも11月26日から宿泊した人には温泉印なんてものをもらえるキャンペーンまで。

めちゃくちゃ満喫させていただきました。

(⇧聚楽さんはAM9:50~撮影タイムがあります。めっちゃ綺麗な色!)

 

そしてその後はまた四万温泉へ。いや四万温泉訪れすぎですね。

今度は自分が超超超好きなやまぐち館さんの日帰りでした。弟もぜったい気に入ってもらえるお湯だと思ったので猛プッシュしました。

結果めっちゃ気に入ってもらえたようで、素敵な感想をもらえたので良かった!!

温泉のおすすめって失望されたときめちゃくちゃショックですからね。よかった...

そしてその後は榛名神社へお参り。

榛名神社は以前も訪れたことのある神社なのですが、個人的にトップ5には入る大好きな神社です。自然のパワーもめちゃくちゃ感じられて、空気もめっちゃ良い。

さらに自分が土木系の学科で、神社の御祭神さまも土木系の神様なので...

 (⇦さすが修行の聖地。岩がすごい。現在は工事中)

 

その後のその後は伊香保温泉

自分は以前訪れたことはありましたが、弟が初ということで。

ちゃんと銀の湯・金の湯に入ってきました。相変わらず綺麗な温泉街...

 (⇦階段街の前。有名人がいて混雑...)

 

そんな感じで11月はおわりです。なんだかんだ温泉はめちゃくちゃ行ってましたね。

 

12月

12月は温泉活動は全くでした。お金がないのもあります。

どちらかというと温泉以外で充実していたかもです。

自分は大学の寮暮らしなのですが、その寮の中まで

スマブラ大会(主催)

・初ボルダリング

・(仮)卒業コンパ

などしていました。あとは研究ですが、色々遊びの予定を入れていたおかげか、勉強には集中できていた感じがしております。

 

(⇧スマブラ大会とボルダリング。めっちゃ楽しかった!)

 

旅行関連で言えば、二つ。

一つは地元の飲み会の予定があって東京に行ったとき。

寮の飲み会の三日後くらいに長野から新宿へバス移動していたときに急激に体調が悪くなり...寮生からインフルになったという報告が相次ぎ、これは自分もやったなと確信しました。

新宿についたらすぐに地元の友人に飲み会をキャンセルし、あとは新宿のカプセルホテルを取りずっとこもっていました。

そのカプセルホテルの温泉が意外といい!!

ほんとはかなり体調が悪く休まなければいけなかったのですが、人がいないタイミングを見量ってびっしょりの汗を流すために温泉に行くとめっちゃ良かったんです。

多分天然温泉ではなかったと思いますが、まじのリラックス効果を実感しました。

さらにサウナまでついていて...それはさすがにいきませんでしたが。

カプセルホテルは初めてでしたが、最近のってかなりすごいですね。疲れていたからかもしれませんが、全然ぐっすり寝れました。

その後ゆっくり寝た後に新宿にある花園神社で簡単にお参りをし、バスで長野まで帰りました。結局東京では何もしていませんでしたが、これはこれで面白い体験ができたので満足。

 (⇦早朝の花園神社。雰囲気◎)

 

もう一つは年末に帰省した先で、また弟と温泉にいった話。

自分の地元は高尾山が近いのですが、その高尾山の近くに京王高尾山温泉 極楽湯という温泉があってですね。

自分初めて行ったのですが、ここは自分が訪れた日帰り施設のなかで一番好きな温泉になりました。料金はめちゃくちゃ高くてびっくりするくらいでしたが、サウナに炭酸泉にマイクロバブル的な何かに...

入っていて、"ここは入浴する人が、最高にリラックスできることにものすごく配慮されている温泉だな"と感じました。皆さんもぜひ。めっちゃおすすめです。

1月

一月はさすがに研究とテストでめちゃくちゃ忙しく、さすがにあまり遊べませんでした。

しいて言えば初詣ですかね。自分の地元は諏訪神社氏神さまなので、そちらへ家族全員であいさつしてきました。

そして長野に帰る途中、信濃一之宮、諏訪大社の四社参りをしました。

1月3日でしたが、ほんとに人が多い!!

自分は午前中だったのでまだいい方でしたが、午後の車通りを見た感じ、渋滞にはまってから駐車するまでは一時間はかかるくらいの込み具合に見えました...

諏訪大社の四社参りは今回が初めてではなかったのですが、迫力のある造りに御柱の存在感、そして何より大勢の地元の方の参拝者を見ると、やっぱりいい神社だなと再認識します。

諏訪神社は初めて訪れたときに感動して、そこから御朱印集めをスタートした神社です。四社すべての御朱印を集めたときにまさかのプレゼントもいただき、個人的に本当に印象深い神社です。まじでめっちゃ好き。

それに温泉もありますからね。諏訪大社下社・秋宮では湧き出た温泉が手水舎になってたりもして、温泉との関連も深い神社です。

 (⇦諏訪大社・下社秋宮。謹賀新年!)

 (⇦諏訪大社・上社本宮。超行列!)

 

近況報告は以上ですかね。2月は実はもう素晴らしい温泉に行ってきたのですが、それはまたの機会に...

では次に、休止期間中に色々考えたこれからについて少し。

これからのブログ活動について

休止期間にブログ活動について考えたことを2点。

 

1.更新頻度

更新頻度ですが、これからはできれば週1にしたいなと考えています。

いや以前より上がってるんかい。と思われるかもしれませんが、マジで記事書いてるときはめちゃくちゃためになってると感じます。

維持できるかは別として、そのくらいで頑張りたいです。

更新頻度が上がる分クオリティは下がるかもですが、その辺りは精一杯頑張ります。

いちいちクオリティを上げようとして記事が進まなくなる方がよくないと思っておりましたので。

それと月末には軽く雑談として、今回の記事のようにその月にあったことの報告なんかもしたいなと考えています。

 

2.Twitter(X)のアカウントについて

今まで自分はSNSでこのブログを拡散していなかったのですが、近々Twitterやってもいいかなと思っています。

意外に自分の中で色んな人に見てもらいたいという気持ちが強くなったので。

あとは自分の温泉記録として、簡単に写真とかアップできる場所もあればいいなという思いもあります。

ただし、周りからの目・評価はあまり気にしないように続けたいです。そこのところが自分で難しいなと感じたら多分Twitterはやめます。

 

おわりに

以上で今回の雑談は終わりにしたいと思います。

本当に久々の更新になりましたが、とりあえず記事ができてよかったです。

これからは急に長期間休止しないよう努めます。

では、ここまで読んで下さりありがとうございました!

 (研究大変すぎて壊れてた時期...)

【富山県】宇奈月温泉

今回は今月で開湯100周年!富山県宇奈月温泉について紹介します。

宇奈月温泉 "やまのは"

目次

温泉データ

所在地 :富山県黒部市宇奈月町

 泉質 :単純温泉

適応症 :単純温泉/自律神経不安定症・不眠症うつ状態

源泉温度:98℃

 pH  :8.4(弱アルカリ性)

総湧出量:3000トン/日

その他 :日本百名湯(黒部渓谷温泉郷)、名湯百選

 施設 :温泉宿12軒、日帰り浴場2軒

概要

宇奈月温泉黒部峡谷の玄関口に位置し、開湯は今から100年前の1923年(大正12年)、富山県随一の規模を誇る温泉地です。

宇奈月という名前には、温泉開発の功労者の「宇治や奈良に並ぶ名月の地にしよう」という思いがこめられています

宇奈月温泉のお湯と言えば、日本屈指の”透明度”と”美肌効果”。透明度では日本一と言われることもあり、また美肌効果に関しては、富山県の方言で「つべつべ(※つやつや、すべすべの意味)」の肌になれると昔からの評判です。

そんな宇奈月温泉の源泉は、実は黒部川の約7キロ上流の黒薙地域から引湯菅を使って各温泉施設へと供給しています。つまり宇奈月で楽しめる温泉は、本当はかなり山奥からずっと長い引湯菅を引いて私たちのもとへ来ているわけですね。

また、宇奈月温泉が属する黒部峡谷温泉郷”は秘湯マニアの聖地のひとつとしても知られています。宇奈月温泉から延びる黒部峡谷鉄道に乗って、宇奈月温泉の湯元である「黒薙温泉」や河原一帯が自然湧出泉源地帯の「鐘釣温泉」、終点の欅平駅から山を登れば「名剣温泉」やその名剣温泉の引湯元の「祖母谷(ばばたに)温泉」など、壮大な自然を満喫できる温泉たちに出会えます。

 鐘釣温泉|河原露天風呂【温泉LIFE】

名剣温泉 [旅の記録 主に♨︎温泉] 【秘湯】祖母谷温泉を満喫!アクセスや宿泊料金【キャンプ場も】 | とやま暮らし

左上 "黒薙温泉" 右上 "鐘釣温泉" 左下 "名剣温泉" 右下 "祖母谷温泉"

 

さらになんと祖母谷温泉から更にずっと登れば「阿曽原温泉」、「仙人温泉」もあります。この二つの温泉は黒部峡谷温泉郷のくくりにならないほどの奥地で、本格的な装備で挑まなければいけない温泉ですが、もし入浴することができれば生涯自慢できること間違いなしです!!

温泉の特徴

宇奈月温泉無色透明の弱アルカリ性単純温泉で、他の泉質に比べて体への負担が少なく子供から高齢の方まですべての人におすすめできる温泉です。

宇奈月温泉のHPでは特に期待できる4つの効果について紹介されています

1.”イオンによるうるおい効果”-油や角質を落としてお肌しっとり

2.”アルカリ性の優しさ”-お肌に優しくタッチします

3.”炭酸ガスデトックス効果”-体の中までキレイにします

4.”ミネラルのリラックス効果”-お肌に染みこんでストレス解消

これらの効果から、実際に「しっとりつべつべ」になれる科学的根拠も実証されている温泉です。

 

と、公式サイトやパンフレットに書いてありますが少々ざっくりだと感じられるかもしれませんね…

または実際にどんな科学的根拠があるか気になった方もいるかもしれませんので、一応自分が補足できるところは深堀しようと思います。

イオンによるうるおい効果

イオンには陽イオンと陰イオンがあるのはご存じの通りですが、そのうち温泉に含まれる代表的な陰イオンには肌の角質をとる効果をもつ炭酸水素イオン肌の蘇生効果を持つ硫酸イオンなどがあります。

それらのイオンが含まれていることで、”イオンによるうるおい効果”を発揮してくれます。

アルカリ性の優しさ

一般にpHは7を基準として、それより大きい数値をアルカリ性、小さい数値を酸性と区別しますが、温泉では鉱泉分析法指針というものに則り2未満を酸性、3~6を弱酸性、7.5~8.5を弱アルカリ性、8.5以上をアルカリ性と細かく区別しています(ちなみに昔は2未満を強酸性、10以上を強アルカリ性とさらに区別しており、今でもそのような記載の温泉分析書を見ることもあります)。

アルカリ性は肌の角質を分解する働きが強く、特に古い角質の新陳代謝を促進するため、くすみをとったりツルツルの肌にしてくれる効果があります。ただしアルカリ性が強すぎると肌がボロボロになってしまったり、吸収した水分が一気に抜けて逆に乾燥してしまうことがあるので、入浴後のケアが重要になります。

宇奈月温泉のpHは8.4なので、まさにほどよくうるおい効果を与える”優しい”温泉となるわけですね。

炭酸ガスによるデトックス効果

炭酸ガスは皮膚から吸収され、血管の拡張作用や血流の増加作用が知られています。

具体的な効果には保温の持続や肩こり・腰痛、冷え性やむくみ改善の効果も実証されています。これらは炭酸ガスによって体の内側から体調を改善していくものですので、デトックス効果を証明する科学的根拠になりそうですね。

(参考にさせて頂いたサイト➡温泉-炭酸ガス - 株式会社バスクリン (bathclin.co.jp))

ミネラルのリラックス効果

ミネラルの定義は、一般的な有機物に含まれる炭素・水素・窒素・酸素の4元素以外の必須元素のことを指します。中でも温泉に含まれるミネラルとして代表的なものはカルシウム、ナトリウム、マグネシウムなどがあります。

これらは1番の”イオンによるうるおい効果”で紹介した陰イオンとともに入浴剤の有効成分として利用されており、これらにも体調を改善する効果についての報告があるようです。

特にミネラルによる温熱効果などはまさにリラックス効果と言えるかと思います。

(参考にさせて頂いたサイト➡温泉-温泉ミネラル - 株式会社バスクリン (bathclin.co.jp))

 

また、HPには宇奈月流の温泉の入り方も紹介されています!

皆様もぜひ宇奈月に訪れた際は参考にしてみてはいかがでしょうか。

https://www.unazuki-onsen.com/common/pdf/hairikata.pdf

歴史

今でこそ立派な温泉街に発展している宇奈月温泉ですが、かつては「桃原」と呼ばれる桃の樹林が広がる無人の土地でした。

宇奈月温泉の開発が始まったのは大正時代、黒部川電源開発が始まったことがきっかけで、一大温泉地を開こうという計画が進められます。

1915年(大正4年)には富山市の主導で黒薙からの引湯管設置工事が始まり、その二年後には現在の宇奈月町内山の地に二階建ての旅館と大浴場を備えた「愛本温泉」の営業が始まります。

1921年には東洋アルミナル株式会社が資材運搬と湯治客も利用できる鉄道の建設を目的として、黒部鉄道株式会社を設立します。

※東洋アルミナル株式会社…日本最初のアルミ精錬所を計画し、黒部川電源開発を進める

しかし同じ年、愛本温泉は台風の被害により旅館の一部が倒壊、死傷者もでてしまい閉湯してしまいます。

その翌年、東洋アルミナル株式会社が設立した黒部温泉株式会社が旧愛本温泉の建物と温泉の権利を買い取り、さらに黒薙温泉の権利と桃原の土地の買収を始めました。

1923年には当時の三日市町の三日市駅(1969年廃駅、現JR黒部駅に隣接)から宇奈月を結ぶ鉄道路線が開通、同年11月末に黒薙温泉からの引湯菅を設置したことにより、ここに宇奈月温泉が誕生します。

ちなみにこの時設置した引湯菅には、7km先の源泉から温度を下げずに引湯するために試行錯誤した当時の土木技師のエピソードが残っています。気になる方はぜひ調べてみてください!

その後、1935年には権利濫用の重要判例として広く知られる"宇奈月温泉事件"、1946年の大火災、1953年のトロッコ列車開通などの歴史を経て、現在の宇奈月温泉へとつながっていきます。

訪れた感想

私は記事を書いていてなんですが、宇奈月温泉には二回しか訪れたことがありません(長野県在住といえども、富山県へはあまりアクセスが良くないんですよね…)。

一度目は昨年のこの時期、二度目は今年の6月頃に訪れました。

一度目の訪問の際は、黒部峡谷の素敵な紅葉のポスターをどこかで見て、突発的に車を走らせたのを覚えています。

シーズンから少し外れたこともあり、トロッコ列車には当日予約で乗ることができました。乗車中はトロッコ内の音声案内などもあり、(トロッコに20代男性が一人で乗るのには結構緊張しましたが)乗車中は楽しむことが出来ました。

列車は最初に宇奈月温泉の湯元である黒薙駅、それから河辺で温泉が自然湧出している鐘釣駅などを通って終点の欅平駅に到着です。

欅平駅からはヘルメット着用義務の山道を徒歩15分で名剣温泉、徒歩1時間ほどで祖母谷温泉といった具合です。思いがけない登山に苦しみながらも、硫黄の匂いがしたところに祖母谷温泉がありました。

 

まあなんとも開放感のある温泉でしたが、泉質は本当に良い!岐阜県新穂高温泉のような、高所にある香ばしい香りの単純硫黄泉という印象で、特に湯の華の量は今まで訪れた温泉の中でもダントツに多かった記憶があります。あまり入浴時間は長くとれませんでしたが、そこから帰り道の通りにある名剣温泉にも少しだけ浸かることが出来ました。

 

二度目は自分と双子の弟を連れて訪問しました。ちょうど台風が来ていたころで黒部川の水位がすごいことになっていましたが、目的の宿”やまのは”さんに到着です。

宿泊プランは朝食のみにしていたので、夜はじっくりと温泉を堪能しました。

"やまのは"さんの「大黒部」

「やまのは」さんのお湯はめちゃくちゃいいです!!!

正直以前訪れた日帰りの施設は水温が高く(若干塩素の匂いもあり…)あまり宇奈月の温泉を堪能できなかったのですが、やまのはさんのお湯は水温も丁度良く、泉質もなめらかで贅沢な単純温泉という印象で、肌で”しっとりつべつべ”を感じました。

単純温泉は少し温泉感を感じないこともありますが、家庭の浴槽とは全く違うなとわかるくらいに優しい温泉でした。サウナもついていて、外気浴では黒部の新鮮な空気の中でととのうことができるのもまた贅沢です…。本当に素晴らしい温泉体験ができました。朝は宇奈月温泉の名所の一つ、赤色の綺麗な山彦橋を見ながらの入浴と、富山湾の海の幸!

"やまのは"さんの「棚湯」

特にホタルイカに富山名物のとろろ昆布を回りにつけた寿司は絶品でした!

温泉だけでなく富山の山海の幸も楽しめるやまのはさん、皆様もぜひ!

"やまのは"さんの朝食(バイキング)

後書き

と、いうことでかなり長文になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?

黒部ではキャニオニング、ラフティング、ジオパーク観光、ウォーキングコース、に食べ歩きクーポンなど、温泉以外での観光も大いに楽しむことが出来ます!が、このブログでは温泉に焦点を当てて記事にしているので今回はカットさせていただきました…。

この記事を書くにあたって、「行きたい!」と思った場所がめちゃくちゃありすぎて、恐らく一週間くらい時間を作っても足りないくらいな気がします。

とにかく、無人の土地を切り開いて温泉郷を作った方々には尊敬しかありません。

そして今現在宇奈月温泉を支えてくださっている皆様にも沢山感謝しなければいけないなと思いました。

ではでは、ここまで読んで下さり、どうもありがとうございました!

祝!開湯100周年!これからも末永く繁栄が続きますように!!

【長崎県】雲仙温泉

今回は九州地方、"地獄"で有名な雲仙温泉について紹介します!

雲仙温泉すずめ地獄 - YouTube

目次

温泉データ

所在地 :長崎県雲仙市小浜町

泉質  :酸性・含硫黄(鉄)ーアルミニウムー硫酸塩泉(硫化水素型)

     含硫黄ー単純酸性泉(硫化水素型) ほか

適応症 :酸性泉/アトピー性皮膚炎,尋常性乾癬,耐糖機能異常(糖尿病),表皮化膿症

     硫黄泉/アトピー性皮膚炎,尋常性乾癬,慢性湿疹,皮膚化膿症

源泉温度:42~98℃

pH    :1.8~5.8

総湧出量:自然湧出量毎分600L

その他 :日本百名湯,名湯百選,国民保養温泉地,(国立公園指定)

施設  :温泉宿18軒,共同浴場3か所,公共温泉施設1か所

概要

雲仙温泉は日本初の国立公園である雲仙天草国立公園内、標高700mの高地に湧く温泉です。

名前由来は、温泉が湧出する雲仙山をかつては「温泉山」と書いて「うんぜんさん」と呼んでいたことからきています。

(現在の「雲仙」という漢字は、1934年に雲仙地域が国立公園に指定された際に変更されたものです。)

雲仙温泉と言えば"地獄"が有名ですね。

大叫喚地獄|山と街を巡る旅 環|YAMAP

日本には地面から白い煙を上げる噴気地帯を持つ温泉地があります。

そこは地熱やガスの影響で植物が育ちにくく、荒涼とした風景になることからその温泉地一帯を"地獄”と呼んだりしますが、雲仙はそれに該当する温泉地の1つです。

硫黄の匂いと水蒸気に包まれた大小30からなる雲仙の地獄を巡る"地獄めぐり”は、雲仙に来たら外せません。

また、地熱や噴気を足で感じる天然岩盤浴雲仙地獄蒸し」や温泉たまごを味わえる「雲仙地獄工房」など、雲仙のパワーを体感できるスポットが沢山あります。

雲仙地獄蒸し

他にもロープウェイやゴルフ場、テニスコート、焼き物、湖畔でキャンプやボートなど雲仙の魅力は無数にあります。自分に合った楽しみ方を探しましょう。

温泉の特徴

雲仙の温泉は硫化水素型の硫黄泉ですので、お湯が空気に触れて白濁色をしているのが特徴です。適応症にはありませんが、美肌効果疲労回復など嬉しい効果も期待できます。

また酸性泉でもあるので、なめるとすっばく感じるのも特徴の一つです。(飲みすぎるとお腹を壊すので注意!)。酸性泉による殺菌効果によって皮膚病によく、また最近ではコロナウイルスの対策にもなると噂です。

硫黄泉と酸性泉は刺激が強く長湯には注意ですが、効果に期待しながら雲仙の温泉を存分に楽しみましょう!

雲仙小地獄温泉館

歴史

開湯から現在まで

雲仙温泉行基によって大宝元年(701年)に開湯されたと伝えられています。

概要にある「温泉山」という山号はこのとき名付けられました。

奈良時代には「肥前国風土記」にも登場します。「…その味酸し」とも綴られていて、この時代から果敢に飲泉にチャレンジされた方がいらっしゃるようです。

その後、江戸時代にはキリシタンの弾圧の歴史(後述)を経て、明治時代には外国人の避暑地として有名になります。その名残が、温泉街に建つ趣深い洋風建築として残っています。

キリシタンと雲仙

 江戸時代には雲仙がキリシタン弾圧の舞台になります。

1625年、キリスト教徒の弾圧が厳重になると1627年~1630年の間には「山入り」と称して教徒を雲仙へ送り、その熱湯や湯壺を使って文字通り地獄の拷問が行われました。

この歴史を今に残すものとして、地獄の名称に殉教された教徒の方の名前が付けられたものもあります。

島原半島では島原の乱やその後の隠れキリシタンの弾圧が続き、1658年までで数万人にも及ぶ教徒の方が殉教されました。

雲仙では、現在でも毎年5月の第3日曜日にはキリシタン殉教蔡が行われ、地獄めぐりのコース内にあるキリシタン殉教碑はこの地で殉教された方をたたえています。

訪れた感想

私が訪れたのは今年2月の終わりごろです。

当時はあまり下調べをせず、とりあえず地獄めぐりと足湯に入ろう位の気持ちで訪れました(酸性泉があまり得意でないので...)。

少し時間が余ったため、せっかくなので小地獄地区の"青雲荘"さんで日帰り入浴をさせて頂きました。

そのときに出会ったお湯が、今でも忘れられないくらい印象に残っています。

青雲荘 内風呂

青雲荘 露天風呂

硫化水素型硫黄泉の中でも、特に綺麗なまでの白濁色の温泉に、酸性泉とは思えないくらいまろやか(?)で優しい温泉だと感じました。

内風呂はめちゃくちゃ清潔感のある温泉で本当に贅沢をしている気分を味わうことができます。

露天風呂は川のせせらぎ+心地よい風を感じられる、まさに雲仙の自然を満喫できる最高のロケーションです。

自分が訪れたときにちょうど雪が降り(九州で雪がみれると思ってませんでした...)、忘れられない入浴体験をさせて頂きました。

自分のようにあまり酸性泉が得意でない方でも、そもそも温泉が好きでない方もぜひ青雲荘さんの日帰りに足を運んでみてほしいです!絶対に後悔しません!!

今思うと雲仙の他の地区の温泉に入れなかったのはやっぱりもったいなく思えてきたので、また訪れる機会があればもっと沢山の雲仙の魅力を堪能したいなと思っています。

後書き

今回は雲仙温泉について紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。

九州地方はあまり足を運んだことがないので、内容が薄いと感じられたら申し訳ありません。

それでも今回雲仙温泉を取り上げた理由は二つあります。

一つはもちろん温泉がものすごく好みだったこと。

もう一つは最近、遠藤周作の"沈黙"を読んで影響を受けたからです。

沈黙 新潮文庫 改版 : 遠藤周作 | HMV&BOOKS online - 9784101123158

この作品は純文学を読まれる方ならもちろん読んだことがある名作かと思いますが、一応簡単に説明させていただきます。

"時代背景は島原の乱鎮圧後、キリシタンの弾圧が厳しい日本に、それでもキリスト教を布教するために長崎へ訪れた宣教師の物語です。

内容はネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、とにかくむごい拷問の描写や、

信仰とは、正しさとは、そしてなぜ○○は沈黙を続けるのか...。

若干センシティブな設定ですが、そこは純文学ならではの魅力かなと思います。

現代とは異なった時代背景の中で繰り広げられる物語の中で、宣教師の心情の変化や葛藤には読者を引き込む作品のすごさが特に印象的な作品です”

ここまで読み続けるのがためらわれ、それでも惹かれる小説は中々ありません...

気になった方はぜひ一読してみてください!

この小説で、雲仙の地獄での拷問の描写がありました。

以前雲仙を訪れた際に知らずに楽しんでいた自分は幸せ者であり、不作法者でもあったと思います...

本当に温泉にはいろいろな側面がありますね。改めてそう感じさせられました。

では長くなりましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました!!